歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2013-03-30

前田村文書

第二は、古文書調査です。

コンセプトは、ひとつの地域やお宅に伝来してきた古文書を整理して、さらにその古文書を読んで、その地域やお宅の歴史を自分たちで解明しようというものです。歴史遺産の保存と研究を兼ねた活動です。当然、一年でやりきれるものではありません。一歩一歩ゆっくりと進んで行きましょう。

 

そして、記念すべき第一号として選定した地域が大学周辺。山形市南原町旧前田地区です。

ここには、「前田村文書」といわれる700点以上の古文書が地域の方々によって大切に保管されてきました。

この「前田村文書」を調査対象としました。本年度は、この古文書を保存用の封筒に入れ替えながらひたすら撮影しました。なぜ古文書を撮影するかと言うと、撮影していればパソコン上で古文書をいつでもみて研究できるということ、そして万一、災害等で古文書がなくなってしまっても画像だけは遺すことができるためです。正確かつ丁寧に撮影すること10,000コマ以上!!とても根気のいる作業をよくぞやりきってくれました。この地道な作業のおかげで「前田村文書」は保存の安全面がより一層高まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、本年度はこの「前田村文書」を解読します。ここからが研究面の本番です。現在は住宅が立ち並ぶ前田地区ですが、江戸時代は馬見ヶ崎川を利用した田んぼが広がっていました。山形市のシンボル千歳山の名前も古文書にたくさんでてきます。身近な地域の歴史を、古文書を読んで、地域を歩いて、地域の方々の話も聞きながら解明していきましょう。

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