歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2014-10-28

北野ゼミ 九州ゼミ旅行5日目

みなさん、こんにちは!

ちょうど一か月前という遠い記憶の出来事になりますが…、九州北野ゼミ旅行の模様をつづりたいと思います。

926日、この日は、私たちの日ごろの行いがいいからか天気に恵まれ、さわやかな秋晴れ…いや、少し暑いくらいでした。

                                                  

この日のスタートは、まず国史跡に指定されている熊本県人吉市「人吉城跡」。人吉城は鎌倉時代の始めに相良長頼により修築されて、二度の大火に見舞われながらも、その都度石垣を工夫して城郭を守ってきました。現在は石垣だけが残されています。この人吉城の石垣は、「はね出し」という構法で防火のために作られ、全国的にも函館五稜郭などにみられる西洋式の非常に珍しい貴重な石垣です。(写真はSさんの石垣のポーズ。人吉城の石垣の特徴が見事に再現されています。)困難を乗り越えていった偉大な先人の力強い歴史がみられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、同じ敷地内にある「人吉歴史館」へ。歴史館に入るとすぐに、相良氏の支配領を描いた12mもの巻物が鎮座しており、圧巻の景色。そこから、城の歴史や相良氏についての魅力的な展示、また、相良氏が造ったとされる謎を秘める地下室遺構があり、なぜ、相良氏が地下に水を張ったお風呂のような遺構を作ったのか、考えれば考えるほど不思議でロマンを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  次には、人吉市の大村横穴群へ。こちらの横穴は67世紀古墳時代に崖面に作られた横穴式の墓であり、横穴の外面には動物、武器、武具、幾何学模様の装飾がされています。その時代の人がどのように世界を眺めていたかを間近で見る事ができ、気分が高揚し、何十世紀の時を超えてもなお、私たちの心を惹きつけていました。

 

昼食をはさんで、午後には2時間かけて人吉市から宮崎県西都原古墳へ。西都原古墳群は、周囲が自然に囲まれる心地いい環境の中、300基の古墳がある日本最大級の古墳群です。周囲には様々な形の古墳が360度見渡す限りあり、壮大な景色でした。西都原古墳群内に点在する遺構展示館の閉館時刻は5時。西都原考古博物館の斬新な展示を見ているとあっという間に時間はすぎ、広大な古墳群の中を6人が全速力で走り石室や横穴墓を見るというあまりない経験をしました。それから再び資料館(6時閉館)にもどりゆっくり見学しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜には、宮崎市内に移動し、旅館の方おすすめの「チキン南蛮」を食べました。ボリュームいっぱいのこのチキン南蛮は、旅行後にも、また食べたいね...と話題になるほど美味しかったそうです。また、ぜひ食べに行きましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

5日目は、歴史的な場所を中心を見学にいきました。歴史は、私たちに先人の偉大な力を教えてくれると同時に、歴史から教訓を得て未来へ生かしていくことの重要さに旅行を通して気づくことができました。変わり続ける現代で、歴史をどのように未来に残していくのかが今後の課題になるのではないでしょうか。

 

次は、6日目に続きます!ありがとうございました。

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