第三は、いわゆる史料保全活動です。
古文書調査と活動内容が少々かぶりますが、ここでは古文書保存の一連の作業を学ぶこと、そして震災後の復興活動への参加がもうひとつのコンセプトになります。
活動対象は、宮城県石巻市に伝来してきたあるお宅の古文書です。東日本大震災で津波をかぶりましたが、宮城歴史資料保全ネットワークによってレスキューされ、現在は東北大学に避難しています。
津波にかぶった古文書は泥だらけで、カビが生えているものもあります。こうした古文書の泥を落としたり、水洗したり、エタノールをかけたりとクリーニングをします。和紙に書かれた古文書は強いです。水洗しても乾くと元通りになります。
東北大でクリーニングを終えると、次は古文書ごとお借りしてきて大学で撮影します。
本年度みた古文書は多くが古典籍でした。昔の人がどんな本を読んでいたかがわかります。
震災から2年が過ぎましたが、まだいろいろなかたちで復興作業が続いています。ほんのひとつの「地域」どころか、そのなかのたったひとつの「お宅」のための作業ですが、こういった作業の積み重ねが大切なのだと思います。本年度ではとても終わらず、数年続く作業になりますが、来年度もたくさんの方に参加してもらえればと思います。