高畠石の石切りが最初に始まった聖地だ。ここの石は硬質で風化しにくい。質がよいのである。
いよいよ、このまちを歩く時が来た。
K氏宅にある古文書には、天保年間にはすでに12か所の石切り場の存在が記録されていた。
今日の発見はいろいろあったが、巨大な「なつかわ」が目白押しだったこと。
写真は最大のもので全長5mある。側面には柾石と呼ばれる石目が浮き出している。
宝船に見立て、舳先側が蔵に向くように置くのが本式だという。確かにそのように置かれている家が多い。石の産地に根付いた庭園文化。いまでも浮嶋や松をたて金魚を泳がせる家もある。
冬場は水を抜き、保温措置をして凍み割れを防ぐ。