7月22日(金)歴産カフェもいよいよ最終回を迎えた。今日のお題は、高校生たちにもなじみのあるジブリ・アニメ「もののけ姫」。ふだんは「ああ、面白かった」とストーリーを楽しんで見ていただけだったと思いますが、この授業では画像や本を見ながら、作品にちりばめられた「民俗学的」意味、メッセージを読み解いていくというものでした。
今回は日本の東西の文化とその関係がどのように描かれているか?
初対面の生徒同士、慣れない話し合いをしながら意見をよくまとめて発表してくれました。東西の武器や刀の違いなど、結構、細かいところまで見ているなと感心する意見もありました。
高校生たちはアニメで西と対比して描かれる「東の土着の文化」に自分たちのルーツを重ねながら、同時にネガティブなイメージを抱いている印象がありました。しかし、「進歩」や「発展」という価値観の基準を問われたとき、何人かはすこしうろたえたように見えました。
ジブリ・アニメと歴史学、ジブリ・アニメと考古学、ジブリ・アニメと人類学。まだまだ続編が期待されます。
歴産カフェは、山形の、東北の歴史や文化を素材として、歴史遺産を学ぶ面白さを体験する場です。
驚きや発見は学びの原点。
目を輝かせてくれた高校生たちへ。ぜひ次回、また会いましょう!
東北芸術工科大学歴史遺産学科・山形県高等学校社会科教育研究会日本史部会村山支部の教員一同