1月、歴史遺産学科考古学研究室が主体となって開催する展覧会「ジョウモン・アート」の準備のために、新潟県魚沼市と長岡市に行ってきました。目的は、1月の展示会のために、魚沼市教育委員会が所蔵する3点の火焔型土器を借りてくるためです。
あいにくの雨でしたが、借用担当の学生一同、大学に早朝集まって、そこから先生の運転で250km車を走らせ、魚沼市教育委員会に行ってきました。
昼過ぎに無事に到着しました。担当学芸員より、遺跡と土器の背景について、説明を受けながら、その後は借りることができた土器について、慎重に梱包箱におさめました。
高木学芸員より指導を受けながら火焔型土器を梱包します
慎重に箱に詰めました。
1月に東北芸術工科大学7階ギャラリーで展示する火炎型土器です。
今回借りたのは、親柄上ノ原遺跡出土火焔型土器、原居平遺跡出土火焔型土器、正安寺遺跡出土火焔型土器の3体です。うち2点は魚沼市指定文化財です。
長岡市、馬高縄文館に佇むシンボル
午後からは、長岡市の馬高縄文館に行って、皆で縄文土器のついての勉強をしました。
新潟県出土の火焔型土器が一堂に会したこのミュージアムの展示は圧巻。ちょうど縄文の石器の特別展もしていたので、ついでに勉強しました。
学芸員さんの説明解説付きで、ありがたかったです。
馬高遺跡・三十稲場遺跡に立ちました。
縄文人も眺めたであろう丘を眺めて、皆で太古に思いを馳せたりしました。
馬高縄文館入口の巨大な王冠型と火焔型の土器(レプリカ)
展示会:「ジョウモン・アート」は、平成30年1月21日~28日の期間、東北芸術工科大学7階本館ギャラリーで開催されます。
東北芸術工科大学建学の理念にある「縄文」の力(ちから)と魂を広く学内外に発信する目的で、縄文の遺跡・遺物がもつ美と心を開拓する学内コラボレーション企画です。
東北芸術工科大学考古学研究室が過去5年間に調査した日向洞窟遺跡出土遺物をはじめ、デザイン工学部と芸術学部の学生たちの縄文作品を展示します。
今回借りた3体の火焔型土器は、この展示会において、シンボル的存在として展示・活用させていただきたく思っています。