ゼミ旅行3日目、本日はゼミ旅行の主要となる落合集落の現地調査をする日です。
集落に行く道すがら、祖谷渓谷の観光スポットにも足を運びました。
まずはじめに、祖谷のかずら橋を渡りました。落人伝説のある祖谷、かずら(シラクチカズラ)で作った橋は、敵が来てもすぐ切り落とせるという理由で作られたと言います。
現代の橋に馴れてしまった私たちにとって足元に隙間のある橋はなかなか怖いものがあり、手すりにつかまり、ゆっくりとしか歩けませんでした。
かずら橋から少し行くと「びわの滝」がありました。
ここでは平家の落人が琵琶を奏でながらつれづれを慰め合ったのだといいます。ここでたっぷりマイナスイオンを浴びて、川の方へおりてゆくと徳島県特有の青石がたくさん落ちていました!この青石は徳島城の石垣や祖谷地域の石垣にも使われてますよ!
その後、本日の目的である東祖谷、落合集落に到着。昨日の雨が嘘のような晴天で、絶好のフィールドワーク日和!
今まで史料や写真でしか見ていなかった祖谷でのフィールドワーク調査ということもあり、ゼミメンバーみんなとても張り切っているようでした。
はじめは集落をぶらぶら。
住民の方々はとても優しく接してくれます。
観光地ということもあり、集落には多くのパネルが。
落合集落は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている場所があり、そこには数多くの茅葺屋根の民家が残っています。
しかし、その多くは人が日常的に住んでいるものではなのです。そのほとんどは現在宿泊施設として内装をリノベーションし、観光客に田舎暮らしを体験してもらう場所として使われています。落合集落に限らず、山間集落のほとんどは65歳以上の住民が過半数を占めるようになってきており、歴史的建造物などの維持管理ができない状況にありますが、落合集落では、宿泊施設として一般に開放することで維持管理ができるような仕組みをつくり、守っているのです。
そこで私は、観光地になる前、民家でどのように生活していたのか?に興味をもち、聞き書き調査をさせていただきました。
とあるお宅のお父さんが外に出られていたので少し話を伺いました。
はじめは不審がられましたが快く様々な話を聞かせてくださいました。その中でも一番驚いたのは、子供の頃は二間取りの家に3世代同居し、兄弟11人で生活していたという話でした!(兄弟多い!)
また、オモテと呼ばれる客間で寝たり、御飯を食べたり、煙草を乾燥させる準備などをしていたそうです。集落の家のほとんどには畑があり、作物はいもを中心に栽培し、冬季の備えとして貯蓄しておくイモアナと呼ばれる床下収納があったといいます。
お話し好きのお母さんにお茶やお菓子を頂き一服。
反対側の山にある展望台からの落合集落!!
宿泊施設に戻り、各自の本日の成果を発表しあい、
本日の調査はこれで終了。