12月30日
朝から強風で涼しい。昨日外に干した洗濯物が飛んで行った。
今日は二人がタイに帰るのでフレンドシップブリッジⅢからナコンパノムへ出た。空港とバスターミナルに二人を送ってから南下し、今度はムクダハンからフレンドシップブリッジⅡを渡ってサワンナケートに入った。
車は出入国で相当お金がとられる。挙句の果てに、サワンナケートではいわれもない罪でポリスにつかまる。600THBをなんとか400THB(なぜかタイバーツ)にまけてもらったが、もちろん領収書などない。あの警官たちは今晩何をたべるのだろうか。ラオスでは罰金とパンクはあきらめないといけない。
中途半端な時間だったので、夕方街中のポットショップの調査に出かけた。閉店していたが、外から覗いていると店主家族が中に入れと門をあけてくれた。モーナムやハイ、クロックは見覚えのあるもの。モーナムは一昨年調査したブッドン村、ハイはノンボック村の産だ。
なぜこんなにたくさん土器を置いてあるの?
おばちゃん曰く、よく売れるからだよ!
水道や冷蔵庫、プラ容器の普及で水甕はもう売れない、だから土器作り村が廃れる・・・単純にそう思っていたのでちょっと???
特に今年はよく売れたよ!それはね・・・・・
タイのイサーンからラオスでは「クンバンマイ」という新築儀礼に土器が不可欠なのである。新居の部屋の中に土器を置いて、水と米を入れて祀るのである。その後、いろんな村で聞いたところ、少ないところで1個、多いところでは5個使う。結婚式の祝儀入れにも使うさ。わざわざ土器が写った写真を持ってきて見せてくれた。もちろん葬儀にも使う。
このように土器は実用的機能とは別に、宗教的意味が付与されて、人生の節目節目で使われ続けているのである。日本でも素焼きの「かわらけ」がいまでも結婚式や厄払いに使われるのと似ている。