歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2013-09-13

高畠石-石切、石工の声を聞く

12、13日の二日間、4人の方々から集中的に石切りの話をうかがった。

これまでは「まちあるき」のなかのヒアリングであったが、今回はお宅に上がらせていただき、それぞれのライフヒストリーに耳を傾けた。学生たちには、分かりづらい話は図解、実演し、時には山に出向いて往時の話をしてくれた。若かりし頃の写真もみながら。

 

石切りの皆さんは大正13年、昭和9年、10年生まれともう80歳、90歳のご高齢だ。それぞれ人生を振り返りながら、遷ろう社会のなかで石切りの仕事とどう向き合ってきたか。

貧しさや米を食べるために、暑い夏も、雪の冬も石を切った。ひたむきで一途な生き方は美化されがちだが、人生の節目節目で迷いや逃避もあった。そこで何を考えどう行動してきたか。

 

語り終えたとき、学生たちに向けられた眼差しと笑顔が忘れられない。

若者に託そうとした職人たちの思いを感じただろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニックやレッカーを使わない時代、6人と棒一本(一本坊主という)で笠木をつりあげ石鳥居を施工した話。実に興味深かった。

いつか実演できないか。小屋にはひっそり三つ叉の竿木が残っていた。まだ現役だ。

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