歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-12-05

1万年前の石器作りの技に目を見はる

高畠町日向洞窟(国指定史跡)は、1万年あまり前、氷河期が終わり人類が定住的な生活をしはじめた縄文時代草創期の遺跡である。1987年、洞窟西側の畑が町教育委員会によって発掘され、石器製作址から大量の石器が出土した。

 

3年生たちが石器の勉強にやってきた。

 

優美な石器や石核、大量の剥片に混じって出土した土器の量は本当に少ない。「人類が化学変化を利用した最初の発明」とも言われる土器。土鍋として使用するに足りる作りはしているが、薄作り・控えめな装飾以外、さして特徴はない。

しかし、石器作りへのこの異常なエネルギーはなんだ。

 

先史から古代・中世の土器を通時的にみていると、その強弱が繰り返す。かねがねそう思っていたが、石器技術もそうらしい。モノは社会をうつす鏡である。

 

モノの向こうに人・社会がみえるか。みようとするか。その目線と方法を獲得しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高畠町にて

 

 

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