歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2013-01-19

お元気ですか。今年もきました。

1月7日 最終日

朝、市場でお土産の果物を買ってD村のUさんに会いに行った。2008年に初めてお世話になって以来、毎年訪ねている。その姿は小屋の木陰にあった。いつもと違う場所で土器を作っている。近所のJさんも作っている。二人はこの村の稼ぎ頭。今年も健在だ。ほっとする。

 

Uさん、突然の訪問に満面の笑みで迎えてくれた。よく来たね!今年は一昨日から作り始めたばかりよ。稲刈りが遅かったから。蓋の文様がこれまでと違う。どうしたの?と聞くと、自分で考えたのよ、と。あれだけ保守的だったUさんが・・・。ちょっと刺激してしまったか?

旦那さんは留守だったが、いつになく元気なおばあちゃんがいた。事故にあってから手の自由が利かなくなって元気がなかった。裏の仕事場に、口をビニールで縛ったハイが3つ並んでいた。聞くとおばあちゃんが漬けた竹の子らしい。今回はおばあちゃんから漬物や水甕オーンについてたくさん話を聞くことができた。

Uさんには二人の子どもがいる。お正月、帰省してた息子はもうバンコクに帰った。娘も今年、町の専門学校を終えて、バンコクに働きに出る(実はもう行ってる)。これからは3人だけの暮らしになる。Uさんたちに、また来ます!と言って村をあとにする。

 

午後ちょっと早めに、ウボンラチャタニーの空港に着く。今年こそ平穏に帰国したい。そう思ったからだ。いつも使うLCCはいつのまにかドンムアン空港発着になったので、今年はタイ航空を予約した。

カウンターに行くと、「DELAY」の表示。定刻17:45が20:30、大幅な遅れだ。これは遅れでというより明らかに機材のやりくり。帰国は23時の深夜便なのでまあ余裕で間に合うわと思って待った。預け荷物の重量オーバー(10kg)も何も言わないし、例によって片手にぶら下げたモーナム、頼み込んだら何とか持ち込みを許してくれた。100B分のクーポン券をもらったので食事をしながらくつろぐことができた。

 

ところが、なかなか飛行機がバンコクから来ない。私と同じようにバンコク・スワンナプーム乗り継ぎの欧米人が騒ぎ出した。スタッフがてんやわんやの騒ぎ。こちらも乗り継ぎがあることを申し出ておいたら、荷物を優先的に出してやるから心配するなと。

出発時刻になってようやく飛行機が到着。それからあわただしく機材整備をしたのだろう。乗客が乗り終わるやいなや、あっという間に離陸した。モーナムは結局、棚には入らず、1時間膝の上に抱えたまま(エアアジアなら入ったのだが)。

 

離陸したのが21:20。スワンナプームが混雑していたら結構やばい時間。正直ちょっとひやひやした。ちょうど1時間で到着。預け荷物はすぐに出てきた。カートに乗せて、3階のカウンターへ。オーバーサイズバッケージから大型荷物を二つ入れて、出国審査場に並ぶ。あわててお土産を買い、搭乗口にいったらもう搭乗がはじまっていた。全く無駄な時間はなかった。というわけで、なんとかトラブルもなく帰国できることになった。ほっとして心地よく機上で眠りについた。

 

今年も村の人たちの暮らしや技術からたくさんのことを学んだ。そのたびに脳がピリピリ音を立てて反応する。自然に笑顔になる。そんな快感をもとめてまた通うのである。

 

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