午前4時。辺りは真っ暗。皆が寝息をたてている時に起床する5人・・・
Oさん、Tさん、Y、M、そしてこの俺、E。
何のためかといえばタイトル通り「漁」を手伝う為。
宿舎の近くには港があり、その漁場を生業としている永田キャプテンの
「おい、誰かいかねーか?」
から始まった話。
Oさん、Tさん、M君。
ここまでは決まっていた話らしい。
そこでキャプテンが言う。
「あと誰か2人いないの?」
まだキャプテンの船には乗れる余裕があるらしい。
そこで自然に手を挙げてた俺。
「じゃあ僕が。」
すると1秒も待たずに
「じゃあ僕も」
いつも元気一杯、考古3年のムードメーカーYが。
何事も経験。
きっとYもそう思って手を挙げたのだろう。
これで漁に行くメンバーは決定したのだった。
─午前5時 港 出港─
色々な乗り物酔いが激しい俺。
様々な不安を抱えつつ出港の時を向かえる。
見れば日も上がりつつある。
辺りがオレンジに染まる。
揺れる船の中、強烈な海の香りが漂う。
永田キャプテンが言う。
「後ろから朝日が昇ってるぞ!」
振り返れば紅色の朝日が正に昇ろうかという時。
空は朝日と同じ紅色に染まり、今まで暗く濃紺であった空に向かって鮮やかな赤へのグラデーションを描く。
何とも形容し難い、素晴しく美しい景色だった。
恐らく一生忘れない。
俺がフィッシャーマンデビューしたこの時を・・・
作業は初ということでキャプテン永田さん、また他のベテラン船員の方々には色々ご迷惑をおかけしたかと思います。
でもそれを受け入れてくれたスーパーキャプテン永田さんには本当に感謝しております。
ありがとうございました!!
by E