土日に押出遺跡をテーマとした縄文の生態社会に関する研究会が開かれました。押出遺跡は日本を代表する縄文の低湿地遺跡で、当時の環境や生業・技術を復元する貴重な資料が出土し、それらは一括して国の重要文化財に指定されています。研究会のあと、かつて縄文人が暮らした遺跡の上に立ち、今後の調査や研究について話し合いました。穏やかな日差しの中、空には小鳥のさえずり、地には黒い毛虫がうごめき、池にはたくさんのヒキガエルが飛び込む。そんな大谷地(押出遺跡のある低地帯、昔は胸までつかる湿田だった)の春の風景です。そういえば、湯沼温泉という「不思議な温泉」のそばにはニワトコの木があった。秋にいってみよう。