6月7・8日に芸工大で日本第四紀学会「土器の野焼きと調理に関する実験考古学」のワークショップが開催されます。研究室では調理実験に使う土器を学生たちが急ピッチで作っています。一方、野焼き実験には同形の土器がたくさん必要となります。そこで、美術科陶芸コースの学生たちにも応援してもらい、石膏型で大量生産しています。
5月24日「実験考古学研究法」の授業で野焼き実験を行いました。今年は土曜日の朝からはじめたおかげで詳細な観察ができました。今回は各種黒斑の形成過程が手に取るように分かったのではないでしょうか。例年、土器の取り上げが夜にずれ込み、肝心なところがよくわからなかったのです。
この日は朝から天童市西沼田遺跡で、遺跡公園の整備完成を祝うオープニングイベントがありました。学科の2年生や考古学ゼミの学生が応援に駆けつけました。わたしも授業が終わってからススくさいままで天童に駆けつけました。
5月17・18日、まほろん(福島県文化財センター白河館)にいってきました。恒例のススコゲ調査で、本学の学生4名のほか、福島大の学生らが参加しました。私たちは5世紀後半のカマド出現期の土鍋の使用方法とその頃の調理技術の変化を調べることを目的としました。
ここは考古資料を生かした体験学習や実験研究に力を入れており、埋蔵文化財の活用面でも学ぶべき点が多い施設です。毎年学生たちと研修や調査で訪ねてきています。スタッフの皆さんにはいつも親切に対応してしていただき感謝しています。今後ともよろしくお願いします。