秋といえば・・・・
そう「狩り」と「木の実」の季節です。
演習室がにぎやかになってきました。
シカの中手骨で骨角器を作る学生、コナラやミズナラのどんぐりを拾ってあく抜きをする学生、土鍋調理にいそしむ学生。
部屋のなかでは獣とナッツの入り混じったにおいが漂っています。
手前ではどんぐりの皮むき、奥ではあく抜きしたドングリをつぶし、ゆでたクリと混ぜています。
どんぐりの皮むきはタイで買ってきた木製クロック。なかなか優れものです。
秋晴れの下、チュートリの野焼きをしました。
今日はハレの1年生デビューの日です。3年生の指導をうけ、開放型と覆い型の2種類を経験しました。覆い型はワラのみで被覆材なし。タイで勉強した方式を試してみました。
どちらもうまく焼けて上出来でした。目的だった野焼き時の操作や熱放散の違いを体験し、それぞれ焼成痕跡の違いも観察しました。
今日はカミとあべちゃんがタイで買ってきたトムヤム・セットで料理を作りました。スープやナンプラー・麺も仕入れてきたので本格的です。これからもおいしい土鍋料理をお願いします。
そのほか、縄文土器の胴下部コゲを理解するための実験を行いました。そのとき、学生から鋭い指摘!わざと焦がすんじゃないの・・・。これは何度も何度も土器調理したからこその考え。逆転の発想です。その真偽はさておいて、自分たちの日常や経験に縛られない柔軟な発想で、うれしくなりました。
もみぎりで火おこしをしました。文献ゼミのS君が朝からかけつけ、手にまめを作って奮闘。火種作りはマスターしました。しかし杉皮への着火がいまいち。火おこし塾の卒業はまだ先です。
日本画の番場先生、さすがです。あっという間でした。
散歩に通る人も随時体験。近所の親子も一緒に。お父さんが娘の前でいい所を見せようとがんばっていました。気持ちよくわかります。
9月21日、朝。
日本に飽きた自分はジャカルタに旅立ちました。日本に飽きたというよりも、日常に新鮮さを感じることができずにいました。と、いうことで海外に飛び出すことに…以前、ロシアと中国を派遣団として訪問したことはありますが、単身での海外は今回が初めてです。正直、ジャカルタがインドネシアであることも危険地帯であることも知りませんでした。昨晩、空港の近くのホテルに宿泊した時に「海外安全ホームページ見てないでしょ??」と言われ、確認するとインドネシア全体が危険地帯だった…テロや殺人、デモ、スリの情報が載せられていました。正直、「あ…こりゃまじヤベェな…」と自分の浅はかさを恨んだものです。
そうは言っても、飛行機に乗ればついてしまうもの。香港で鳥がエンジンに突っ込む以外は何事もなくジャカルタに到着。香港で飛行機を待っている間に坦々麺を食べましたが、何故かアーモンドがのっている…食べてみると辛くなく、アーモンドの香りのせいでむしろ甘く感じました。濃いめの味が好きな自分はラー油で無理矢理味をつけることに。それを見ていた先ほど仲良くなったインドネシアの友達は、「Ako!!!ソレハ、カラスギルヨッ」と有り得ないような顔をしていました。自分はまだ物足りませんでしたが…
ジャカルタに到着し、友達に心配されつつ別れました。空港からホテルに向かおうと外に出た瞬間、見覚えのある文字がッ!!!!
HoKa HoKa Bento
後に聞いた話によると、ほか弁、すき焼き、寿司は好物な人が多いそうです。日本の手が忍び寄っていることを知りました。
ホテルに着くと、まず荷物を置いて水と食料を買い出しに行くことに。ホテルはジャカルタ北部にあり、中心地から離れているからなのか英語がほとんど通じません…片言のインドネシア語(行きの飛行機の中で覚えただけ)とボディランゲージでなんとかするしかないッ!!!!恐る恐る暗い街の中を通り屋台(インドネシアでは『ワルン』)に行き、とりあえず水を買うことに。
イニ サトゥ OK?? コレ 1 OK??
値段言われてももちろんわかりません。野帳に書いてもらうことに…ケチ臭い自分はそこで値段交渉。100rpまけてもらいました。日本で10円です…食べ物は買おうと思いましたが、これ以上夜に出歩くのが怖かったので止めました。飛行機の機内食でそれほどお腹も減っていなかったし、朝食はホテルでタダなので思いっきり食べれることもあったので。
そうしてジャカルタ初日は夜の2時、日本時間にして4時に終了しました。朝っぱらからの移動で疲れているのに、時差のおかげで睡眠時間が減ってしまっていることに気付きました。なんだか損をした気分です…
明日からまたこのジャカルタ旅行記の続きをアップしていくので、見てください。