土日に姫路で日本遺跡学会と文化財石垣保存技術協議会(国の選定保存技術保持団体)合同のシンポジウムがありました。城郭の保存とこれをいかしたまちづくりはいかにあるべきか、その問題点はなにか。
姫路は世界遺産「姫路城」のおひざ元。市民はどこの都市よりお城に興味を持っていると思いきや。さにあらず・・・・。関係者曰く。市民にとって姫路城はあまりにも当たり前の風景。とくに自分たちが何かをがんばって国宝や世界遺産にしたのではなく、むこうから勝手に称号がくっついてきたと。そんな感覚の人が多いらしい。文化遺産の自己アイデンティティーの形成とは何か?考えされられるエピソードだった。;
二日目のシンポ。市民はまばら・・・・
二日間、会場と懇親会のみでとんぼ帰り。姫路城には寄らずじまいだった。来春からは平成の大修理。修復工事の様子は巨大素屋根の中のステージから見学できるが、当分天守にはのぼれなくなるそうな。見たい人は早めにどうぞ。
この会は技能者(職人さん)と技術者(コンサルや工事元請け等)、研究者、行政担当者など、さまざまな立場の人が集う。文化財のありようを常に社会との関係で考えさせてくれる私にとって大切な場所だ。
ひさしぶりに白河ラーメンを堪能してきました。
土日の二日間、福島県文化財センター白河館「まほろん」で東北古代土器研究会のシンポジウムがありました。
東北、関東等からたくさんの人たちが集まりました。各地で活躍している卒業生たちの元気な顔をみられるのがもうひとつの楽しみです。
南陽市岩部山三十三観音の近くにある石切丁場にいってきました。日が暮れたあとに登ると結構スリルがあります。暗闇に浮かぶ慈母観音。石切り場跡の活用もいろいろ。ここでも音楽コンサートが行われています。
「吉田橋」は岩部山のふもとにあり、地元の名工、吉田善之助がつくったとされる凝灰岩のアーチ橋です。明治13年築造で、初代県令−三島通庸の土木事業の一つとされます。山形と九州石工との関係が興味深い資料です。
川西町にある掬粋工芸館の日本館。1階には樽平酒造の先代の陶磁器コレクションのうち、日本各地のものが展示されています。
近年、登録有形文化財に指定されました。
やわらかな赤石の色彩が周囲の木々の紅葉とマッチしてしっとりとした雰囲気をかもし出しています。瓜割山の石切場では上部に赤石(黄色)層、下部に青石層のあるのが確認できます。
高畠石の赤石でつくられた著名な建造物。保存活用策が課題です。
1年生が教室の内外で先史・古代の技術を学ぶため、さまざまな試行実験をくりひろげています。
最初はおっかなびっくりでのこぎりやナイフを持っていた手もだいぶサマになってきました。