3月11日に発生した東北関東大震災で被災された方・関係者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。
歴史遺産学科では3月15日に学科学生全員の無事が確認されました。情報提供をしてくれた学生の皆さん、本当にありがとうございました。また、学科の先生方についても全員の無事が確認されております。
今回の地震を受けまして、学科学生の皆さんにお知らせがあります。
□卒業・修了予定の皆さんへのお知らせ
1.卒業式は3月中には実施せず、4月以降で別途検討しています。実施の目途が立ちましたら、あらためて周知します。
2.3月22日(火)以降の学内への立ち入りは、余震の危険性や停電などのため、本館1階と学生会館を除き、立ち入り規制解除の目途が立つまで禁止します。
時間:平日9:00〜16:00、土曜日9:00〜12:00
*その他:計画停電により早目に閉館する場合があります。
3.卒業式に授与を予定していた『学位記』を、以下の日程でお渡しします。「学生証」と引き換えますので忘れずに持参ください。
期間:3月22日(火)〜25日(金)
時間:11:00〜14:00
場所:本館1階「“触れる地球儀”の部屋」
*その他:図書館に未返却の書籍がある者は忘れずに持参すること。/「院生室」の鍵を借りていた大学院生は鍵を返却すること。/3月28日以降は教学事務室にて配付します(9:00〜16:00)/大学に来られない場合は、後日送付するなど別途対応します。(大学または副手まで連絡してください)
4.『卒業(修了)証明書』は3月22日以降に交付可能です。
5.実習棟の私物の持ち出しに対応します。下記の日時に各実習棟の準備室で副手に申し出てください。なお、美文学科と歴産学科の卒業生で本館4階のロッカーを使用している学生は本館1階教学事務室にて申し出てください。
期間:3月22〜25日の平日
時間:13:00〜14:00
*その他:上記期日で対応できない学生は、教学事務室(学科事務担当)や各学科の副手に相談してください。
6.今後、卒業式の案内やその他、大学から重要な連絡事項などを、大学がみなさんに付与したメールアドレスに送ります。忘れずに確認してください。また、アドレスは4月まで有効ですが、5月以降も使用できるように現在検討中です。なお、携帯電話で常に大学からのメールを確認できるよう、WebMailシステムで携帯電話への転送設定を行ってください。
7.卒業されるみなさんの卒業後の進路や卒業後の連絡先等を、近日中に確認させていただきます。各学科の副手や教学事務室職員から電話やメールさせていただきますので留意してください。
□在学生の皆さんへのお知らせ
1.4月のオリエンテーション・ガイダンスの日程、および、平成23年度の学年暦(履修登録日程、授業開始日)を変更します。詳細は、NETBUSの「お知らせ」や公式ツィッター、学内掲示等で後日お知らせしますので、各自確認してください。
(1)オリエンテーション・ガイダンスおよび履修申請:4月25日(月)〜30日(土)
(2)授業開始日:5月9日(月)から
(3)その他
・定期健康診断の日程は後日お知らせします。
・新入生のみ、4月23日(土)からオリエンテーション・ガイダンスを行います。
2.3月22日(火)以降の学内への立ち入りは、余震の危険性や計画停電などのため、「本館1階」および「学生会館」を除き、立ち入り規制解除の目途が立つまで禁止します。
(1)立入可能時間
平日 9:00〜16:00
土曜 9:00〜12:0
※食堂は、平日11:00〜14:00、土曜日10:30〜11:45でメニューを限定して営業します。日祝祭日は営業しません。
(2)その他
・各種証明書の発行は上記時間に限り対応します。
・山形市内の計画停電に伴い、上記時間を変更する場合があります。
・図書館は、借りた書籍の返却手続きに限り、上記時間内で入館を認めます。
・ショップ「彩画堂」は、当面の間、営業を休止します。
・オリエンテーション・ガイダンス以降の食堂の営業時間は、震災の影響で変更する場合がありますので、別途、確認をしてください。
3.実習棟内の私物の持ち出しに対応します。希望者は各実習棟の準備室で副手に申し出てください。なお、対応の期間と時間を定めていますので留意してください。
(1)期間:3月22〜25日の平日
(2)時間:13:00〜14:00
(3)申し込み:所属学科の各準備室の副手まで(美文学科と歴産学科は本館1階教学事務室まで)
(4)その他:上記日時で対応できない学生は、教学事務室の所属学科担当職員や各学科の副手に相談してください。
4.3月26日(土)に予定していました保護者対象の「成績相談会」は中止します。みなさんのお父様やお母様にもその旨をお伝えください。
5.その他
(1)平成23年3月卒者の「卒業・修了式」は3月中には実施しません。4月以降、別途検討することになりました。
(2)入学式は4月24日(日)に実施の予定です。
以上、よろしくお願いいたします。
また、大学に関する重要な情報が大学のメールアドレスに送られます。普段、確認しない方もこまめに見るようにしてください。
佐渡の相川は石垣の宝庫だ。慶長期のゴールドラッシュで相川には金山集落ができた。近世の中で町は徐々に海岸部に中心を移すと、初期の上相川の町は廃墟となった。当時の繁栄を思わせる町並みの跡がいまもひっそりと山あいに残っている。鉱石を砕く「叩き石」やこれを挽く「磨臼」が各所に散乱する。近代の人々はこのような臼を拾い、石垣に利用してきた。石臼が組み込まれた石垣は今の町並みに栄えた時代の記憶を明瞭にとどめている。
瀬戸のような窯業地を歩くと、サヤ鉢など窯道具で積まれた塀垣をみかける。慶州でも陶磁器や瓦片の混じった土塀がある。
大事にしたい風景だ。
佐渡に来た。佐渡も甲子園で盛り上がっている。佐渡高校が21世紀枠で春の甲子園に出る。波佐見に続いて、変な縁を感じる。
佐渡相川の海岸部には金山の鉱石を挽く石臼の石切り場がある。かねてから見たいと思っていた現場だった。
上臼は吹上海岸の流紋岩を、下臼は片辺鹿野浦海岸の花崗岩塊を含む角礫岩を切りだした。それぞれの石切り場が現在でも風化侵食に耐えて残っている。いずれも波が打ち付ける磯の岩盤だ。
慶長〜元和期には節理をみながら矢穴で切り、近世後期ごろからはノミで溝を掘って矢ではぎ取る技法に変わったようだ。
鉱石を砕く叩き石には玄武岩質の真っ黒の石が使われている。円礫で沢や海岸で拾って来たものか。
春日崎では凝灰岩の溝切り丁場も残っている。
島にある多様な岩石を調べつくし、道具に応じて使い分けたのだろう。
鉱山には石にまつわる知恵と技術が結晶している。