歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
*
2012-07-29

恒例の鹿鍋


オープンキャンパス2日目

最高気温35℃。今年もオープンキャンパス恒例の炎天下・鹿鍋パーティだ。シカ肉は田口先生御用達西興部産エゾシカ。

ゼミ3年生が勾玉や拓本体験に忙しいため、チュートリ4年生、1年生を動員してのイベントとなった。
どんぐり粉で作った団子もはいっており、おいしくいただいた。





3年生文献ゼミ恒例のコスプレ?

今回は弁慶と牛若丸
弁慶はあまりにもリアルで子供が逃げたとか…でもなかなか評判良かったです。


6年ぶりに段ボールから出て日の目を見た埴輪たち。
また箱にしまうのが忍びなく、しばらくは演習室でいい空気を吸ってもらうことにしました。

2012-07-29

2012年度 歴史遺産学科卒業論文中間発表会

 こんにちは、準備室です。
 下記の日程において2012年度歴史遺産学科卒業論文中間発表会および芸術工学研究科芸術文化専攻歴史文化研究領域修士論文口頭研究発表会を行います。

 学生の持ち時間は、中間発表会の場合は発表7分、質疑応答3分の計10分間、口頭研究発表会の場合は発表10分、質疑応答5分の計15分間です。
 歴史遺産学科2年生以上の学生は後学のためにも参加してください。2年生はゼミ選びの、1年生は2年次の分野選択の参考になるはずなので、ぜひ先輩方の発表を聴きに来てください。

 中間発表会の質疑応答では、それほど厳しい内容の質問はありません。(もちろん例外はありますが)主に今後に向けてのアドバイスが中心になるかと思います。
 指導教員以外の先生方や他分野を専攻している学生から研究に対する意見や質問をもらえる貴重な機会なので、4年生の皆さんは恐れずに堂々と発表してください。
 3年生の皆さんは、当日の会場準備や進行などのお手伝いよろしくお願いします。

2012年度
歴史遺産学科卒業論文中間発表会
芸術工学研究科芸術文化専攻歴史文化研究領域修士論文口頭研究発表会

○日時
 7月31日(火) 9:00〜
○会場
 本館408講義室  9:00〜11:40、14:00〜15:30
 本館409講義室 15:50〜
○発表予定者
 卒業論文中間発表者   28名
 修士論文口頭研究発表者 1名
○発表順
 下記の通り。
卒業論文中間発表会
9:00〜
≪考古学専攻 北野研究室≫
『縄文時代晩期・東北地方における塗彩土器出土遺跡の地域差』
『東北地方北部における縄文時代後・晩期の注口土器の機能・用途(仮)』
『高畠石の石蔵―職人と住民からみる成立と背景―(仮)』
『山居遺跡における珪質頁岩製石錐の使用痕分析』

10分休憩

『考古学のマスメディアの関係―青森県三内丸山遺跡を例として―』
『山形盆地における縄文時代晩期の珪質頁岩製石器の分布と地域差』
『群馬県上福島中町遺跡から見る天明3年の生活風景』
『山形県内で生産または使用されている徳利(陶磁器)について―近世〜近現代の貯蔵―(仮)』
『水晶製切子玉の研究−東北地方を中心に―』

10分休憩

10:50〜
≪文献史学専攻 竹原研究室≫
『酒田における火防活動について』
『米沢藩における天保の飢饉の対策と実態について』
『近世期における吉里吉里村前川家の土地所有について』
『仙台藩における乱心者への処遇』

昼食休憩

14:00〜
『山形県における行政文書目録の研究』
『随意科目の設置から見る明治・大正期の小学校について−宮城県を事例に―』
『明治三陸津波における宮城県の衛生対策―津波後の疾病とその予防―』

14:30〜
≪民俗・人類学専攻 謝研究室≫
『旧仙北鉄道に見る沿線住民生活の変遷―宮城県登米地域を通して―』
『八戸地方の蒼前信仰―南部駒に対する人々の信仰心―』
『メロン農家の葛藤―茨城県鉾田市旧旭村の事例を通して―』
『平将門伝説―平将門の首塚または供養碑における伝説の伝播―』

20分休憩・409へ移動

15:40〜
≪民俗・人類学専攻 田口研究室≫
『西村山地域における田植踊の研究―大正期から終戦後までの門付けの実態―』
『「犬の宮・猫の宮」について』
『現代子どもの遊び―NPO法人クリエイトひがしねの試みを通して―(仮)』
『七浦絞りについて(仮)』
『青苧からみる地域の変遷―山形県西村山郡大江町橋上地区を中心に―(仮)』
『山村集落の生業構造と土地利用―山形市上桜田・東青田地区の事例を中心に―』
『庚申講が現代で果たす役割について―山形県山形市大字村木沢下宿の事例から―(仮)』
『音路三匹獅子舞についての研究―放射能問題と地域芸能の今後―(仮)』

10分休憩

修士論文口頭研究発表会
17:20〜
『未来仏から鎮守神へ―山形県西村山地域における弥勒信仰と人々の暮らしを見つめて―』

2012-07-28

オープンキャンパス直前更新

佐藤ゼミのふじです。おはようございます。
ついにオープンキャンパスです!
我がゼミでもこの日のために準備をしてきました
今回私は、弁慶と共にちょっと気合を入れて何かをします
この日のためにコンタクトまで用意しました。
何するのかって?知りたい人はオープンキャンパスきて下さい!
たくさんのご来場、お待ちしております!!

2012-07-27

オープンキャンパス2おしながき

 こんにちは、準備室です。
 明日はいよいよオープンキャンパス。
 今回も楽しみつつ歴史遺産学科について理解していただけるような企画をご用意して皆様のお越しをお待ちしております。
 
○2日間共通企画

学科紹介「れきさん(歴産)」って何だ?
学生が語る驚きのフィールド体験!

時間:11:10〜12:15
場所:本館1階 歴史遺産ブース
 学科の目指すところや学べる分野、卒業後の進路など学科教員が歴史遺産学科について説明します。学科紹介に引き続き、学生たちによるフィールドワークの発表を行います。演習や調査で出会った人やモノについて、実体験を交えて熱く語ります。

入試・学生生活相談
時間:10:30〜16:00(随時参加可)
場所:本館1階 歴史遺産ブース
 学科の先生と学生たちが入試や大学生活について何でも質問にお答えします。知りたいこと・気になることがある方は気軽に学生スタッフ・先生にお聞きください。

「れきさん」スタンプラリー
時間:10:30〜16:00(随時参加可)
場所:本館1階・歴史遺産ブース/本館2階209室/文化財保存修復研究センター1階
考古学、歴史学、民俗・人類学の体験コーナーを巡り、キーワードスタンプを集めよう!
 演習室に設けられた各体験コーナーでは歴史遺産学科が普段どのようなことを学んでいるのか紹介し、その一部を体験できます。キーワードスタンプをすべて集めた方にはちょっとしたプレゼントをご用意しておりますので、ぜひご参加ください。
○体験コーナー内容: 勾玉つくり、崩し字名刺づくり、民族衣装の試着など
●28日限定企画

特別企画 グレートジャーニー:人類と日本人のルーツを探る旅「人類はどこから来たのか?」
時間:13:30〜14:30
場所:本館4階 409室
 歴史遺産学科民俗・人類学分野、考古学分野による2日間のリレートーク1日目。
「人類はどこから来たのか?」をテーマに東北文化研究センターの安斎正人教授と歴史遺産学科の田口洋美教授が人類の歴史について語ります。

ドキドキ☆土器づくり時間:13:00〜16:00(随時参加可)
場所:文化財保存修復研究センター屋外
 歴史遺産学科の学生たちが作った土器に参加者の皆さんに思い思いの模様をデザインしてみませんか? また、土器本体を作る体験もできます。
 世界でひとつだけの土器を作ってみましょう!
○29日限定企画

特別企画 グレートジャーニー:人類と日本人のルーツを探る旅「日本人はどこから来たのか?」日時:29日 13:30〜15:00
場所:本館4階 407室
 歴史遺産学科民俗・人類学分野、考古学分野による2日間のリレートーク2日目。
「日本人はどこから来たのか?」をテーマに探検家で武蔵野美術大学教授である関野吉晴氏と歴史遺産学科の田口洋美教授が日本人の起源、海を渡る技術やその冒険について語ります。

ドキドキ☆土器調理実験〜Let’s シカ鍋クッキング〜
日時:29日 12:00〜13:00
場所:野焼き場(雨天決行)
 歴史遺産学科の学生たちが作った土器を使用し、調理実験を行います。
 土器でどうやって調理するの? どんな土器で調理するの?
 などなど土器や考古学に興味がある方は是非いらしてください。

学生・教職員スタッフ一同、あなたのお越しをお待ちしています!

2012-07-25

水と高畠石−入川樋システム


 またしても晴れた。肌寒い一日という予報を裏切り、最高気温は30℃近くまで上がった。7月22日(日)第10回高畠まちあるき。
 今日は11名、2班に分かれて歩いた。このあたりは屋敷構えが立派でどのお宅にも石塀がある。二井宿街道でも高畠石利用の景観がよく残っている街並みの一つだ。
 私の班は1日かけて1軒のお宅を終わらせるのが精一杯だった。一つ一つの石を丹念に記録する作業を目の当たりにした御当主からは逆に気の毒がられる始末。

 今回印象的だったのは水と高畠石の関係。
二井宿街道沿いはかつて地下水が自噴する水の豊富な土地で、各家庭には河原石組の井戸があった。井戸側の上部は高畠石の切石4枚で組まれており、その有無やサイズ、組み方に違い(格式)がある。使われなくなって埋められたものも多いが、いまならまだみなさん場所を覚えている。
 最も興味深いのは、新田地区から流れてくる上有無川の水を、五百羅漢で有名な玉龍院の前から街道沿いに引き込み、集落の家々を順々に潤していることだ。これまでも街道沿いを西から東に上ってくる過程で、その痕跡や部分的に生きている水路を見てきた。しかし、今回のエリアでは残りがよくて当時の姿を今にとどめている。
 水路の側壁は角石の端材で積まれ、宅地に入るとその脇に一間四方ほどの方形の水溜めがあってここに水を引き込む。この水は循環し、再び水路に戻る。「入川樋(いりかど・いりがど)」である。ここで収穫した野菜などを洗う。側壁は間知石や角石を積むのが一般的だがHさんのお宅のように意匠に凝った乱切合積みの例もある。庭を流れてきた水路はさらに母屋に引き込まれ、屋内の水仕事に利用された。Hさん家では昭和30年代までは生きていて清流で顔を洗ったり、牛乳を冷やすなどしたという。屋内の入川樋はもう蓋をしてしまったが、現在でも豊富な水量が家の中を貫流し、隣のお宅に水をリレーしている。

 朝、Aさん宅の水溜めをのぞいてみた。水面にはアメンボ。澄んだ水の中にはハヤやメダカのような小魚が群れている。水辺に生えたアヤメの株には大小のトノサマガエルたち。これを狙って時々蛇が来るという。隣の小屋の板壁にはオニヤンマとみられる大きなヤゴの抜け殻がいくつもあった。ちいさなビオトープだ。夕方調査に訪ねると水路で冷やしたお茶をみなに振舞ってくれた。鉢植えしてあるブルーベリーの実もほおばらせていただいた。
 住宅内の入川樋は上水道の普及とともに衰退したようであるが、水路系と屋外の水溜はまだその利用価値を保っている。集落の道路沿いには、より大きな水溜として防火用水が設置されており、これも「入川樋システム」の中に組み込まれている。

 豊富な水資源を、土地の生業と関わらせながら有効に利用してきた暮らしが垣間見える。私たちの生活はより良い暮らしを求めてこれからも変化する。しかし、「入川樋システム」には、土地固有の資源をうまく組み合わせた技術、その多機能性、生活の身近に水辺空間がある景観、自然と親しみこれを大切なものと感じる精神性など、継承すべき価値がたくさんあると思う。
 また一つ大切な宝物を発見させていただいた。







2012-07-24

締め切り間近



 みなさん、こんにちは謝ゼミ4年のBawdiesです。

今回の写真は、本年度の卒業論文中間発表会のレジュメ提出締め切り30分前の様子です。

 今日は早くから209での作業が行われ、提出する人、追い込みをかける人、それぞれの目的に向けて気合が入っております。

 歴史遺産学科では誰もが通る道です。その状況になって何を考えるかは、4年生になってみないと分かりませんね。


2012-07-21

近世史サマーセミナーに


1か月ぶりです、佐藤ゼミのトマトです。
もう5日前になりますが…7月16日に近世史サマーセミナーに参加してきました!佐藤ゼミからの参加者は、佐藤先生とゼミ長のふじさん、私の3人です。
セミナー自体は14日〜16日の3日間開催され、私達は3日目の”巡見(山形・村山コース)”だけに参加しました。
見てきたのは、長谷堂城跡公園、林崎居合神社、最上徳内記念館、紅花資料館の順に4か所です。ちょっと簡単に説明してみたいと思います。


まず、山形市にある長谷堂城跡は「慶長出羽合戦」の内のひとつ「長谷堂城の戦い」があった山城跡です。ここには現在は沢山の木が生えていますが、当時は見通しが悪く燃やされる危険があったため、ほとんど無かったそうですよ。


林崎居合神社と最上徳内記念館は村山市にあります。
林崎居合神社には居合の元祖とされる林崎重信が祀られており、このように武芸者を祀った神社は全国的にも少ないそうです。今回は実際に居合を見せてもらいました。私は初めて見たのですが、迫力のあるものなんですね。
最上徳内記念館には最上徳内という、村山市出身の北方探検家に関する資料などがありました。

9回にわたって蝦夷地を調査したとのことで、アイヌの住居を再現した「アイヌの館」というのもあり興味深かったです。
最後の河北町にある紅花資料館では、紅花の歴史・生産・流通や、紅花が河北町にもたらした文化などを知ることが出来ます。ちょうど紅花が咲く時期で、きれいな紅花を見ることが出来ました。

個人的に印象に残っているのが長谷堂城跡です。当日の気温が35度という、とてつもない暑さで山頂まで果てしなく遠く感じました。その分眺めはとてもよくて、山登りの醍醐味を感じた気がしたのですが歴史と全く関係ないという…
このように私は説明が下手なので、魅力を伝えきれません。是非足を運んで見て下さい!
長谷堂城跡は涼しい時に行くことをおすすめします。そして虫よけスプレーを装備するべきです。とても痒いです。
では長々と失礼しました、また!

2012-07-18

そろそろそろ…


似たような題名が2つ続いていたので乗ってみました。
どうもお久しぶりです、佐藤ゼミ1のスロースターター・蜻蛉です。
全国各地で夏の甲子園予選が始まりましたね。野球大好きな私としては大好きなシーズンの幕開けでございます。高校球児の方々は勿論のこと、皆さんも熱中症・体調不良にはくれぐれもお気を付けください。

さて、もう言う必要はないと思いますが、佐藤ゼミは今週も発表でした。今週は私と「偉大なる大食漢」こと弁慶殿の発表です。

1番手の私は「武藤氏を中心とした庄内の動乱について」というテーマでやらしていただきました。
武藤氏は大宝寺氏とも呼ばれた庄内地方の戦国大名です。今回は室町後期に勃発した武藤氏vs砂越氏の争いから武藤氏の滅亡に至るまでを調べました。武藤氏の庄内支配には越後・上杉氏が大きく影響していたことなど、今まで自分が知らなかったことを知ることができるということはやはり楽しいものです。(あ、また上杉出ましたね)

2番手の弁慶殿は「農具 〜鋤・犂・鍬について〜」というテーマの発表を行いました。
3つの農具についての調査で、近世になると1つの農具でも地質・風俗・用途に合わせた多用な種類のものが現われたこと、形態や材料によって様々に区分されていたことなどについてまとめられていました。

これで私たち2人の前期発表は終わりですが、ゼミのみんなや佐藤先生から指摘されたところを改善しながら、後期の発表に繋げたいと思います。
さぁ、残る発表者は3人!!

ゼミ旅行の方は訪問先が着々と絞られてきました。来週のゼミで決定して事前調査を開始したいと思います。

こちらの画像は弁慶殿の発表の資料です。
『農具便利論』という本で江戸時代後期に刊行された書物らしいですよ。

2012-07-13

そろそろ・・・


汗ばむ日が続くと、そわそわする。

夏は発掘調査。30年以上そんな生活をしている。

今年も夏休みは米沢市戸塚山古墳群を発掘する。古墳は上浅川の175号墳。今日は市教委と打ち合わせをし、古墳の下見をしてきた。

米沢市はいま伊達氏の居城−館山城跡の発掘調査を行っている。今年は大手の登城口と門。注目すべき遺構が検出されている。

帰りに大好きな広介記念館に寄ってきた。子供たちが童話の世界と高畠石の中を走り回っていた。






2012-07-11

そろそろ

こんばんは、夜は涼しくていいですね。
謝ゼミから相澤です。

前期終了が近づくと共に、謝ゼミでは夏にあるゼミ旅行にむけての計画が着々と進められています。

私たちが行くのは青森下北半島〜函館。

移動がとても難しいようですが、プランナーの方のおかげですごく綺麗にまとまっていました。
簡単にここに行きたい!なんて言ってしまって反省です。

今回の旅行のメインは恐山なので、各自旅行までにイタコについて調べることになりました。
ビデオで見た程度の知識しかないので、これから八月までの間、面白い発見がありそうです。

同時に、今月末のオープンキャンパスの準備も進められています。

2回目のオープンキャンパスでは前回に引き続き『民族衣装体験』も行いますが、『刺し子』という物を作る体験も行うことができます。
簡単な刺繍にする予定なので、初めてでも楽しく作れると思います。
私は不器用なので少し練習しておこうかな、なんて。

次のオープンキャンパスもぜひ来てくださいね!

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