こんにちは準備室です。
卒展も4日目になりました。明日が最終日となっておりますので、まだご来場されていないという方はぜひ歴史遺産学科の研究展示をご覧になってください。
さて、今回は卒展にて賞を受賞した学生の研究をご紹介したいと思います。
卒展では学科から「最優秀賞」1名、「優秀賞」2名が選定され、大学から表彰されます。
このほか、学科では独自に「研究奨励賞」3~4名を表彰しています。
さらに、「学生が選ぶポスター賞」は卒業研究をまとめたポスターのうち、学生たちが参考にしたいと思ったものに投票し、最多得票者を表彰します。
まずは学生が選ぶポスター賞から。
今年のポスター賞に選ばれた研究は下記の通りです。
○学生が選ぶポスター賞
考古学専攻 北野研究室
・福島明恵 東北地方の切子玉の研究―日本列島東北部の切子玉の特質―
次に研究奨励賞をご紹介します。
この賞は学科の教員が優秀な研究を選び受賞者を決定します。
○研究奨励賞
考古学専攻 北野研究室
・阿部美鈴 山形県高畠町における石蔵の成立背景―施主と施工者から見る成立の背景―
文献史学専攻 竹原研究室
・鈴木祥子 米沢藩における天保の飢饉の実態
民俗・人類学専攻 田口研究室
・阿部さやか 犬の宮・猫の宮:その変容と現在
・大泉 渉 田植踊の門付けと伝承プロセスの考察‐日和田弥重郎花笠田植踊を中心に‐
最後に優秀賞・最優秀賞をご紹介します。
これは卒展全体の賞で、優れた制作・研究に与えられる賞です。
○優秀賞
文献史学専攻 竹原研究室
・浅野友理映 明治三陸津波における救護・衛生対策
民俗・人類学専攻 田口研究室
・髙橋里奈 青苧復活夢見隊の活動に見る伝統生業の復元とその模索―山形県西村山郡大江町の事例から―
○最優秀賞
考古学専攻 北野研究室
・福島明恵 東北地方の切子玉の研究―日本列島東北部の切子玉の特質―
卒展は明日2月17日の17時まで開催されていますので、ぜひご来場し、研究をご覧になってください。
今回ご紹介しきれなかった沢山の素晴らしい研究が展示されています。
また、学生による解説等も行っておりますので、211にお越しの際はぜひ会場にいる学生にお声掛けください。
ブログ投稿が大変遅くなりました、3年の櫛引です。東北芸術工科大学大学院並びに東北文化研究センターの内藤正敏教授、入間田宣夫教授が定年を迎え、今年度末で退職なされるということで1月26日に最終講義が行われました。会場には在学生、卒業生、大学教員から一般の方まで沢山の聴講者が詰めかけ、立って最終講義を見られる方もいるほどでした。
内藤先生は自身で撮影された美しい写真と共に「出羽三山の宇宙」、入間田先生は岩手県平泉の文化的景観の話も織り交ぜた「最上川の文化的景観~21世紀の地域づくりのために~」とそれぞれ題して講義が進められまた。最後には卒業生からの花束贈呈がありました。会場の割れんばかりの拍手と両先生の笑顔に感動しました。同時にこれが本当に最終講義なのだと実感し、感動と共に寂しさも感じました。
講義終了後には、両先生を囲んでの「交流の広場」が立食形式で催されました。こちらにも卒業生・在学生をはじめ、多くの方が参加され両先生とのお話を楽しみながら食事をしておられました。7階ギャラリーは、適度な騒がしさがもたらす楽しさと両先生への感謝の気持ちで満たされ、素敵な会となりました。
こんにちは、準備室です。
いよいよ来週から2012年年度東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展が始まります。
歴史遺産学科の卒業展示は本館2階210・210講義室にて行っております。
また卒展期間中には卒業論文口頭研究発表会・中間発表会、大学院歴史文化領域修士論文口頭研究発表会を行います。
学部4年生、院生が各専門分野で学んできた成果を発表・展示いたしますので、ぜひご来場ください。
歴史遺産学科卒業展示
■期間 2月13日(水)~17日(日)
■時間 10:00~17:00
■場所 本館2階210・211講義室
■内容 卒業研究に関する展示・学科紹介
*同会場で大学院歴史文化領域の展示も行っています。
2012年度歴史遺産学科卒業論文口頭研究発表会/大学院歴史文化領域修士論文口頭研究発表会
■日時
2月13日(水) 9:00~
2月14日(木) 9:00~
■場所
本館208講義室
■タイムスケジュール
卒業論文口頭研究発表会
2月13日(水)
9:05~ 考古学専攻 長井研究室
山形盆地内における珪質頁岩分布からの距離による石器生産体系の違い―縄文時代後期中葉から後葉にかけて―
山居遺跡にみる珪質頁岩製石錐の用途―使用痕分析と形態から―
縄文時代晩期・東北地方における塗彩土器出土遺跡の地域差
9:50~ 考古学専攻 北野研究室
東北地方北部における縄文時代晩期の注口土器の機能・用途―九年橋遺跡・安堵屋敷遺跡・是川中居遺跡の分析から―
東北地方の切子玉の研究―日本列島東北部の切子玉の特質―
10分休憩
10:30~
天明泥流被災遺跡からみる江戸時代後期のダイドコロ風景
伝世品・消費地遺跡出土品からみる陶磁器徳利の用途について―近世~近代の山形県内の徳利から―
山形県高畠町における石蔵の成立背景―施主と施工者から見る成立の背景―
全国紙と地方紙における、新聞報道の比較と傾向‐青森県青森市三内字丸山の特別史跡三内丸山遺跡を例として‐
10分休憩
11:40~ 文献史学専攻 竹原研究室
仙台藩における乱心者への処遇
江戸時代における酒田火防の実態‐伝統的町役人三十六人衆の活動を中心に‐
18世紀における盛岡藩御用商人・前川善兵衛家の土地所有構造
米沢藩における天保の飢饉の実態
昼食休憩
13:40~
山形県村山地方における行政文書目録の研究
明治期公立小学校における加設科目設置―宮城県を事例に―
明治三陸津波における救護・衛生対策
14:25~ 民俗・人類学専攻 謝研究室
メロン生産にまつわる葛藤―茨城県旭村のメロン農家を事例に―
10分休憩
14:50~ 民俗・人類学専攻 田口研究室
田植踊の門付けと伝承プロセスの考察‐日和田弥重郎田植踊を中心に‐
犬の宮・猫の宮:その変容と現在
現代子どもの遊び‐NPO法人クリエイトひがしねの試みを通して‐
出羽地区における水の利用‐七浦絞りを中心に‐
10分休憩
16:00~ 民俗・人類学専攻 田口研究室
青苧復活夢見隊の活動に見る伝統生業の復元とその模索―山形県西村山郡大江町の事例から―
土地利用から見る暮らしの変化―山形市滝山地区上桜田・東青田における土地利用変遷について―
2月14日(木)
9:00~ 民俗・人類学専攻 田口研究室
現代における庚申講の役割について―山形県山形市大字村木沢下宿集落の事例から―
音路三匹獅子舞についての研究―放射能問題と地域芸能の今後―
10分休憩
9:30~ 民俗・人類学専攻 謝研究室
平将門伝説からみた民衆の将門像―まつりと参拝を中心として―
八戸地方の蒼前信仰―南部駒に対する人々の信仰心―
旧仙北鉄道の役割と沿線住民の記憶―宮城県登米地域の軽便利用状況を通して―
卒業論文中間発表会
2月14日(木)
10:45~ 民俗学専攻 謝研究室
秋田県由利本荘市における鬼面に関する考察(仮)
修士論文口頭研究発表会
2月14日(木)
10:55~ 芸術文化専攻 歴史文化領域
鬼の形態生成論 -酒呑童子のフォルムがかたちづくられるまで-
姫路駅から城郭研究センターまで20分ほど。急ぎ足で歩いたら汗がとまらなかった。穏やかな日曜日。姫路は世界遺産見学の観光客でにぎわっていた。
伊丹からのバスに乗り合わせたのは、山形から姫路城を見に来た社員旅行の団体。偶然と言えば偶然。私を入れてオール山形。しつこく話しかける方にも問題はあるが、やたら気さくな運転手で道中、観光案内。高速走行中の運転手が客とこんなに話をするのって、ほんとは…と思いつつ。
姫路城は平成21~26年度まで、大天守の修理工事(漆喰壁や瓦)を行っている。この覆い屋だけで12億というから驚きだ。姫路市では修理工事を見学できるよう配慮するとともに、各方面で情報公開を行っている。大修理は50年に一度。平時の連立式天守も壮観だが、素屋根に覆われた姿と修理工事は一生に1度しか見られない。
全国城跡等石垣整備調査研究会、文化財石垣保存技術協議会(国選定保存技術保持団体)評議員会と2週連続で姫路に来たが、とんぼ帰りで結局お城は見学できず。今度はゆっくり修理工事を見学してみたい。
幕末、黒船の来航以後、各地で戦争に備えて砲台場(略して「台場」)が作られた。江戸の町をまもるために作られたのが、東京湾、品川沖の台場である。フジテレビのある「お台場」に国史跡に指定された「第3台場(写真中央やや左)」と「第6台場(写真左:レインボ-ブリッジの手前)」の二つの台場が現存する。
当初11基が計画され、実際には5基が完成したが、開国によって不要となった。史跡以外の3基は戦後、船舶航路の妨げとして撤去(第2台場)されたり、埠頭整備の埋めたて地(第1・第5台場)となって見ることができない。
1997(H9)年に第1台場の一部が発掘され、海中に石垣を築く当時の最先端の土木技術を知ることができるようになった。
今回調査しているのは第5台場跡である。昭和37年に品川埠頭の用地となり上部を撤去し埋め戻された。嘉永7(1854)年1月~12月、幕府が発注した民間JVによる請負工事でわずか1年で築かれた。近世初期の天下普請だったら、これくらいは数カ月で作ってしまうから、1年を早いとみるか遅いとみるかは微妙だが、資材確保の準備期間もなく、海中に石垣台を築く工事だったことを考えると急ぎ働きだったことは疑いない。
石垣石は江戸初期と同じで、伊豆半島の安山岩がメインである。しかし、江戸城の石垣と比べると、材を選ばず結構いろんなものを持ってきている。刻印の付いた江戸初期の残石、海に転落し波浪浸食された石、大きな玉石、海岸から手当たり次第取ってきたという感じだ。突貫工事だった様子がうかがえる。ほかにも裏込め用の石材や、波浪による地盤浸食を防ぐために石垣の前面に大量の捨石を沈めている。そして、圧巻は多数の木杭を打ち込んだ基礎工事や木枠工法である。石垣の裏込め(裏栗石層)には粒度調整の豆砂利が充てんされていた。
近世に発達した水濠の石垣や川除(護岸)、港湾工事などにより蓄積された伝統技術のノウハウがベースになったものとみられるが、詳細はわからない。今後の調査と研究に期待したい。
こんにちわ、あべちゃんです。我々4年生は最近は再来週に迫った口頭発表にむけて活動中であります。今回は、先週の土曜日に行われました、歴史遺産学科雪合戦大会の模様をお伝えします。
1月26日(土)10時にグランドに集合した、1年から4年、さらに先生方。各自装備を整えて、戦う準備万端であります。
雪合戦のルールは簡単。4つグループに分かれて、互いに雪だまを投げあい、あたった人は陣地の外に出るというもの。
1年生チーム、1・2年チーム、3年・先生チーム、4年生チームに分かれ、試合開始です!
目が合うと狙われるのは当たり前、後姿を見せてもだめ、狙っているのに気づかれると逃げられる…。
学生はもちろん先生方も非常に生き生きとして見える(!?)試合中。みんな何かたまっていたのかしら。
陣地内を移動しながら、相手に投げる、雪だまをよける…これが足元を取られて結構体力を使うんですよね。5セットの予定でしたが、3セット目で周りからは「つかれた~」「3セットで終わりでいいんね~?」との声。
ちょいちょい休憩しつつ、ちゃんと5セット行いました。さてさて結果は・・・?
4位 3年生・先生チーム、3位1・2年チームそしてなんと同率1位が1年生チームと4年生チーム!!!
急遽サドンデスで決勝戦が行われました。自らを犠牲にして雪だまをあて散っていく人やら、確実に相手の数を減らしていく人やら・・・。「サドンデスきつい!」の一言で、時間制限を設け、戦い抜きました。
最終的に優勝は1年生!!おめでとう!!!若さの勝利だ!!!!やったね!!!
その後は突然の雪上相撲大会や、タックルされて雪に沈む会、雪に埋められる人、チームオールド(3・4年生と先生)VSチームヤング(1・2年生と先生)に分かれての試合などなど、時間ギリギリまでがっつり雪にまみれました。1年生の男子は必ず1回は雪に投げ込まれて全身雪まみれになっていました。
各学年が集まって、交流するのは秋の芋煮会以来でしょうか?学年を越えての交流はなかなかすることができないので、とてもよい機会だったと思います。久々に運動できてなんだかすっきりしました。
企画と連絡、当日も8時過ぎから学校に来て会場設営をしてくれた1年生のみんな!
どうもありがとうございました!来年からはもっともっと人が集まると楽しいですね!
翌日筋肉痛で立ち上がるのもトイレに行くのも大変だったのは私だけではないはず…。
以上、考古学演習室よりあべちゃんがお送りしました。写真提供は謝ゼミの某bawdies君です。thanx!