卒業生の招きで学生たちと宮城県山元町の震災復興に伴う集団移転・災害公営住宅建設に関わる発掘現場を見学に行った。
奈良・平安時代の製鉄遺跡(木炭窯跡群)と飛鳥時代の横穴墓群である。ここでは地元教委の職員のほか、岐阜県、新潟県、奈良県、山形県、宮城県の専門職員の方々が支援に入られていた。なかには20年ぶりにお会いした方もいた。もう3年も派遣されているそうだ。調査が遅れる分だけ町外に引っ越してしまう住民が増えるというプレッシャーを抱えながら、土地の記憶をしっかり保存するという仕事に責任を持つ。来年度の引き渡しに向け黙々と作業が行われていた。冬場も調査は休まないという。
帰りに作業員さん家のイチゴで作られたというワインをいただいた。あの山元産高級いちごである。
ここでめずらしい「キリハライ」という切り紙で作った正月飾りを見せてもらった。家の壁に貼り、来る年の幸福や五穀豊穣を祈願し、お祓いするものだという。置賜地方独特の文化のようだ。
12枚一組は「1年バライ」。末広がり、宝船、鶴亀、農作業の様子などが見事に表現されている。
もう来年のために制作を始めているそうだ。切り紙は型があるとはいえいまでも手作業なので時間がかかる。
また台所にはる竃神や神棚まわりに貼る歳徳神等の刷り物もみせてもらった。お宅には版木があって、かつては周辺の社家からも12月になるここに来て、一枚一枚刷っていったそうだ。今では印刷になった。
キリハライの中央、竃神、歳徳神にはみな「鳥居」が描かれている。
夕方立ち寄った神社で「石工太郎左衛門」の鳥居を見つけた。江戸期に高畠で活躍した石工である。貫に年号を、柱に願主や施主、自身の名前をダイナミックに入れる。
こんにちは!北野ゼミ3年のささです。2回目の登場です。
とうとうゼミ旅行7日目、最終日です。
9月28日(日)、この日最初の目的地は、大分県日田市小鹿田焼の里。ここは重要文化的景観、小鹿田焼は重要無形文化財に選ばれています。
レンガの窯、粘土を干している光景、唐臼が原土を砕く音、その一つひとつが小鹿田焼の里の風景を形作っています。
現在は10軒の窯元が家族労働だけで小鹿田焼を作り続けています。一子相伝という厳しい制度の中、現在まで小鹿田焼は受け継がれてきました。昔から続くものを形を変えずに守り、受け継いでいくことはそう簡単なことではありません。並々ならぬ努力の賜物でしょう。職人としてのこだわりとプライドを感じます。
またここでは外からお嫁に来た若い奥さんが何人もいて、子供があちこちで遊んでいるのも印象的でした。庭先での乾燥や窯詰など家族総出で仕事をしている風景、とても新鮮でした。伝統技術や景観の「良さ」が守られるためには何が必要なのか。伝統文化と観光の共存。いろいろ考えさせられる場所でした。
小鹿田焼の飛び鉋という技法を使ったマグカップを1つ買いました。なんだか不思議と手に馴染みます。冬はこれでココアでも飲もうかな…
次に大分県日田市豆田町に向かいました。重要伝統的建造物群保存地区である豆田町は古い建物が数多く、とてもいい雰囲気でした。何よりも人が優しかった!
ここで食べた1個の唐揚が忘れられません。できたて熱々、外はサクッ、中は鶏肉の旨味がジュワ―、あー美味しかったです!また食べたいなぁ~
それと、酒屋さんで「南高梅のこだわり梅酒」という大分県で作られた梅酒を買いました。実は私、隠れ梅酒ファンなのです。この梅酒は全日空国際線ビジネスクラス機内サービスに採用されていたりします。酒屋の店主さんも「この梅酒はおいしいよ~」と言っていました。今から飲むのが楽しみです♪
福岡県小郡市にある九州歴史資料館に行きました。
普通、博物館などは展示品の保存の関係で窓ガラスがあまりありません。しかし、ここはガラス張りが多く、太陽の光が沢山入る、珍しい建物でした。
実は歴産の卒業生の方が働いているところでもあります。普段は保存科学諸室で作業をしていらっしゃいます。X線CTスキャナなど様々な機材を駆使して文化財を調べたり修復したりしているそうです。すごいですね!
大河ドラマでおなじみの黒田官兵衛の企画展をちょうどしていました。
福岡県太宰府市の九州国立博物館に行きました。
とにかく大きくて広かったです。玄界灘の波をイメージしたウェーブ状の屋根、全面ガラス張りの外壁、斬新ですね~
ここではアジア諸国と日本との文化交流の歴史を、5つのゾーンから見ることができます。じっくり見ていたら、あっという間に何時間も過ぎてしまいます。今度はもっと時間の余裕があるときに来てみたいです。
ミュージアムショップも充実していて、見ているだけで楽しかったです!
最後は太宰府天満宮に行きました。九州国立博物館から動く歩道とエスカレーターを駆使しました。
日本人も海外の人も沢山いました。
真っ赤な本殿も楼門も本当に立派で、威厳がありました。確かにこれは国宝だ、と納得してしまいました。
せっかくなので、お参りをし、お守りを買い、おみくじを引きました。
私が買ったお守りは境内の梅の実を入れた珍しいものです。健康長寿にいいみたいです。
おみくじは鷽(うそ)みくじというものをしました。天満宮の守り神であり、幸運を呼ぶ鳥とされる鷽をかたどった木の中に、おみくじの紙が入っています。
梅の季節にまた来たいですね。
福岡空港に向かう車の中、北野先生が買って下さった梅ヶ枝餅を頬張りました。
お昼抜きの身体に、素朴な餡子の甘さが沁みました。おいしかったなぁ
福岡空港では、フライトの時間までお土産選びに明け暮れました。からし蓮根、にわかせんべい、めんべい、角煮饅頭、他にも…。買いすぎましたね(笑)荷物が重い!
初めての場所に行くと、色々なものが魅力的に見えてきて、ついつい財布のひもがゆるんでしまう。恐ろしいことです。
いよいよ福岡空港から仙台空港へ。後ろ髪を引かれる思いです。さようなら九州。ありがとう九州。
機内で7日間の出来事を思い返していました。勉強になったこと、楽しかったこと、美味しかったもの、出会った人、たくさんの初めてと多くの刺激を受けることができました。
そして、このメンバーで九州に来ることができて、よかったな~、としみじみ思うのでした。
私は今回の旅行で、ココロに残る宝物を見つけました。
ゼミのみんなも見つけられたのではないでしょうか。その宝物は一人ひとり違うと思います。
しかし、それが自分の将来の夢やこれからの生き方につながったり、自分がやりたいことを見つける手助けになるといいですね。
北野先生、7日間、引率と運転ありがとうございました。大変お疲れ様でした。まだまだ未熟な私たちですが、これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします!
肩ならいつでもお揉みします(笑)
あっという間の7日間。でも濃い7日間。本当にいいゼミ旅行でした。
ただいま!山形
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
ゼミ旅行6日目に最初に向かった場所は、青島神社です。青島は熱帯・亜熱帯植物の群生地として全島が国の天然記念物に指定されています。神社の境内にも、亜熱帯植物を見ることができます。
なんとも南国チックなこの神社の御利益は、縁結び・安産・航海/交通安全。私達一向もお参りしてきました。この青島神社、元宮からは弥生土器や獣骨が出土したらしく、かなり古くから存在する神社であることが想像できます。
あいにくの雨模様だったため、鬼の洗濯岩(こちらも天然記念物)をみることができなかったのが残念です。青島神社周辺の海岸では、貝殻がたくさん落ちています。タカラガイはここでは有名な貝殻。記念に私も持ち帰りましたよ!
次に向かった場所は、日向市美々津の国重要伝統文化的建造物群保存地区です。ここにある喫茶店に立ち寄ったのですが、山形から来たと自己紹介したところ、なんと地元の方に珈琲をごちそうしていただきました!とてもありがたかったです。この港町は、江戸時代~大正時代までの関西との交流の拠点になったとか。現在でも江戸時代の商家跡や白壁が残っていて、趣深い町並みになっています。ここから東九州道を北上、大分県国東半島をめざします。
さて、その次は大分県杵築市山香のTさん宅にお邪魔して、Tさんの奥さんが用意してくださった自家製のお漬物やソーダ饅頭に舌鼓を打ちながら、当時の石工道具や石切りのお話をお聞きしました。今回お話してくださったTさんのお爺さんが、ここで石切りをしていたそうです。Tさんのお爺さんは石工と装飾石工の兼業という立ち位置で、石工をする傍ら石仏を作っていらっしゃったそうです。高畠町で石工や石切りについて調べている身として、非常に興味深くお話を聞かせていただきました。ここの石切りはわっかけ取りという手法です。穴を掘って大きな石を採り出し、その石を切りだして運び出します。しかし現在の石切り場は植林をされているため、当時の石切りの面影はなく、森林になっています。話を伺っていて面白かったのは、高畠町と杵築市の石工道具の名前の呼び方が違ったこと。また、高畠では石降ろしの際に使う道具は木なのですが、こちらは金属のチェーンを使うとのことで、文化の違いも感じられます。実際に小屋に使われている凝灰岩を見させていただきましたが、こちらの石は青白く、触り心地は砂っぽい、という感じでした。あまり石の粒が粗くないようです。
さて、次に向かったのはここ。
海辺…?
…なんだこれ!!
…これは船虫といいます。(虫が苦手な方ごめんなさい…)オ○ムを彷彿とさせる形容ですね。私の船虫デビューは、こちらの日出城跡でした。なぜ海辺なのかというと、当時この海岸の石を石垣にしていたそうです。よく見ると石を切った跡がわかります。現在も石垣は小中学校の近くに残っています。
本日最後に見学したのは、杵築城下町並みです。時間が無かったため駆け足での見学でした。見どころ?はこの階段でしょうか…
とても長い下り階段は、勢いがつくと危険です。ここで転ぶ人も少なくないとか。
木造の家と石畳が一体化した町並みでしたよ!
みなさん、こんにちは!
ちょうど一か月前という遠い記憶の出来事になりますが…、九州北野ゼミ旅行の模様をつづりたいと思います。
9月26日、この日は、私たちの日ごろの行いがいいからか天気に恵まれ、さわやかな秋晴れ…いや、少し暑いくらいでした。
この日のスタートは、まず国史跡に指定されている熊本県人吉市「人吉城跡」。人吉城は鎌倉時代の始めに相良長頼により修築されて、二度の大火に見舞われながらも、その都度石垣を工夫して城郭を守ってきました。現在は石垣だけが残されています。この人吉城の石垣は、「はね出し」という構法で防火のために作られ、全国的にも函館五稜郭などにみられる西洋式の非常に珍しい貴重な石垣です。(写真はSさんの石垣のポーズ。人吉城の石垣の特徴が見事に再現されています。)困難を乗り越えていった偉大な先人の力強い歴史がみられます。
続いて、同じ敷地内にある「人吉歴史館」へ。歴史館に入るとすぐに、相良氏の支配領を描いた12mもの巻物が鎮座しており、圧巻の景色。そこから、城の歴史や相良氏についての魅力的な展示、また、相良氏が造ったとされる謎を秘める地下室遺構があり、なぜ、相良氏が地下に水を張ったお風呂のような遺構を作ったのか、考えれば考えるほど不思議でロマンを感じます。
次には、人吉市の大村横穴群へ。こちらの横穴は6~7世紀古墳時代に崖面に作られた横穴式の墓であり、横穴の外面には動物、武器、武具、幾何学模様の装飾がされています。その時代の人がどのように世界を眺めていたかを間近で見る事ができ、気分が高揚し、何十世紀の時を超えてもなお、私たちの心を惹きつけていました。
昼食をはさんで、午後には2時間かけて人吉市から宮崎県西都原古墳へ。西都原古墳群は、周囲が自然に囲まれる心地いい環境の中、300基の古墳がある日本最大級の古墳群です。周囲には様々な形の古墳が360度見渡す限りあり、壮大な景色でした。西都原古墳群内に点在する遺構展示館の閉館時刻は5時。西都原考古博物館の斬新な展示を見ているとあっという間に時間はすぎ、広大な古墳群の中を6人が全速力で走り石室や横穴墓を見るというあまりない経験をしました。それから再び資料館(6時閉館)にもどりゆっくり見学しました。
夜には、宮崎市内に移動し、旅館の方おすすめの「チキン南蛮」を食べました。ボリュームいっぱいのこのチキン南蛮は、旅行後にも、また食べたいね...と話題になるほど美味しかったそうです。また、ぜひ食べに行きましょう!
5日目は、歴史的な場所を中心を見学にいきました。歴史は、私たちに先人の偉大な力を教えてくれると同時に、歴史から教訓を得て未来へ生かしていくことの重要さに旅行を通して気づくことができました。変わり続ける現代で、歴史をどのように未来に残していくのかが今後の課題になるのではないでしょうか。
次は、6日目に続きます!ありがとうございました。
9月25日快晴、九州ゼミ旅行は4日目に入りました!
この日のスケジュールは肥後の名城熊本城から阿蘇山を巡る一日です。
宿が近くだったため朝すぐに熊本城へ登城しました。
朝日に照らされた熊本城天守は雄大で、日本三大名城と謳われる由縁がわかる気がしますね。
熊本城では、市の教育委員会で熊本城の整備や復元に携わっている方にガイドをしていただき、一般の観光客とは違う視点で見学を楽しむことができました。熊本城本丸御殿は平成20年に復元されたもので、当時の苦労話や隠れた見どころを紹介していただきました。
御殿内の綺麗さに驚いたのもつかの間、家臣が並んで大名に拝謁する「家老の間」や大名の食事をまかなう「大御台所」のスケールの大きさにも圧倒されました。最小限に抑えられた展示には御殿の復元工程が紹介されており、土塀や建築の技法がわかりやすく紹介されていました。
その中には県産材の利用や若き職人さんの姿が紹介されており、復元された伝統建築に当時の伝統技法が今も伝わっていることを感じさせてくれました。
その後は国の重要文化財である宇土櫓を見学!
慶長年間に建てられ今も現存する櫓です。加藤清正公の時代にもあった櫓に入れると考えると心が躍りますね。櫓内は天守閣の復元されたコンクリートとは違い武骨な板張りで、急な階段に低い天井。当時の息吹を感じます。
また真昼で外は明るいのですが櫓内の照明は非常に暗く廊下に至っては障子から入るかすかな日光のみ。部屋内も蝋燭に模した工夫された弱い照明を採用しており、これも当時の明るさを表現して、明るさから建築を見せているのだなと臨場感あふれるものでした。
お昼は熊本ラーメンを食べ、午後はいよいよ阿蘇山へ向かいます。
阿蘇山は噴火した後にできる広大なカルデラ地形になっており、まるで大きな鍋の中にいるような感じのようなところです。その鍋の淵が外輪山となる山に囲まれて中が広大な牧草地といった景観で、我々東北人からしたら別な国にいるような綺麗な景色の場所でした。
残念ながら今回は火山河口付近がガスに包まれており近くを見学することができませんでしたが、火山博物館では阿蘇の火山が形成する雄大な自然とジオパークの仕組みを知ることができました。帰りに地元のいきなり団子と馬刺しに舌鼓を打ち満足のいく熊本の一日の締めくくりでした。
次は5日目へと続きます・・・
虹ノ松原(国の特別名勝)にあるオーシャンビューの宿で
ゼミ旅行3日目は、まず最初に佐賀県の唐津城跡に行ってきました。唐津市教育委員会の坂井さんにご案内して頂き、現在行われている唐津城天守台の石垣修復工事現場を見学させていただきました。台風のさなか、足場の上に立ち間近に修復工事を見るという貴重な体験ができ、大変勉強になりました。天守台の下で各自が名前とメッセージを書いた栗石を納めてきました。
唐津城跡の次には昼食です。昼食はご当地バーガーで有名な唐津バーガーを食べました。ボリュームもあり、とても美味しかったです!
お腹が満足したところで、次に向かった先は肥前名護屋城跡です。名護屋城跡では市川さんと久野さんに遺跡と博物館をご案内して頂きました。博物館内では、PCタブレットを使った解説を体験しました。また、遺跡では石垣の丁寧なご解説を頂き石垣についての知識がついたように感じます。
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次に向かった先は、九里双水古墳です。古墳の上には埴輪も置いてありました。古墳の頂上まで登ると、そこから見える景色は最高であり、有意義な時間を過ごすことができました。
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あいかわらずの人たち
最後に夕食です。熊本県に向かい、熊本で有名な太平燕を食べてきました。麺が春雨であり、薄味でさっぱりしておりとても食べやすく美味しかったです。熊本城の夜景を見てホテルに入りました。
4日目に続きます。
ゼミ旅行二日目は、長崎県の端島(軍艦島)からのスタートです。
前日の天気予報では台風の影響もあり雨とのことでしたが、曇り空と風が少し吹く程度の天気模様となりました。
予約していた船に乗り込みいざ出発です!
長崎港内を出港してからは、三菱の造船所やイージス艦といった様々な船を見ながら、観光案内のアナウンスを聞き端島の簡単な説明を受けて目的地へと向かいました。
約一時間ほど波に揺られ遠くの方に見えてきた島の姿はまさに「軍艦」そのものでした。
端島は天候や波の高さなどの都合により、船長が危険と判断した時点で上陸することができません。ゼミ生全員が上陸することを渇望していましたが‥
結果は上陸することが叶いませんでした。波の高さの影響だったようですね‥
上陸することができなくなったため予定を変更し、端島の周遊ツアーとなりました。
通常の上陸ツアーでは向かう事はない島の西側まで船で回り実際に島の隅々まで見ることができました。
島の娯楽施設や学校・社員住宅・島民の信仰の対象となっていた端島神社などの細かい住居の説明を一つ一つ受けることができました。
上陸できなかったとはいえ、普段見る事ができない島民の生活スペースについて詳しく説明を受けることができたためよい体験となりました。
端島を後にして向かったのが、炭鉱の島として共に栄えた高島です。
この島にある「高島石炭資料館」を見学しました。ここの資料館では、高島とその周辺の炭鉱の歴史的資料を展示しています。
上陸時間が限られているためすべてを見ることができませんでしたが、ガイドボランティアさんによる端島の全体模型を用いた説明は、話に飲み込まれるほどわかりやすく上陸ができなかった私たちにも、島のどこに何がありどう生活していたのかがわかるような想像力をかきたてる説明でした。
ボランティアさんに、端島は数日前に建物の一部が倒壊し崩れたと説明を受けました。
私たちが見た端島はその日限りの物であり明日にはまったく違う形になってしまいます、それをただ写真に収めるのではなく、是非自分の目でみて記憶に残して欲しいというガイドさんの言葉は今も記憶に残っています。
約二時間のツアーを終えて船を降りて次に向かった先は‥
美味しいラーメン屋さんです。
お昼休憩をはさんで次の目的地である出島を目指しました。
出島といえば、扇形の人口の島で海に取り囲まれている印象でしたが現在周りはビルに取り囲まれている状態でした。
東側ゲートの方から入場し、出島の歴史・修学スポットを回りました。
19世紀初頭の出島の姿の復元を目指しているらしく、南蛮貿易時代から明治時代以降までの建物を見ることでき、出島に住んでいた人々の生活の姿を再現しているジオラマなども数多くあり、19世紀の出島の姿をイメージしやすかったです。
また、映像で出島の歴史や現在の復元整備事業の説明と盛りだくさんの説明を受けることができたため、出島の史跡と建造物の「昔」の姿と完全復元を目指している「今」の姿を確認することができました。
出島を後にして向かった先は、同じ長崎市内の大浦天主堂です。
カトリックの教会であるため祈りをささげている人の姿や観光客の姿で賑わっており、外観や内装もとても綺麗で目を奪われました。
すぐ隣には有名なグラバー園もあったのですが、時間の都合で立ち寄ることができませんでした‥
二日目最後の目的地は、日本初のアーチ式石橋として有名な眼鏡橋です。
橋が眼鏡に見えると思っていたら、川面に映った影の跡が眼鏡に見えることからこの名前がついたそうです‥
眼鏡橋をはじめとする周辺のスポットでは、ハートストーンが埋め込まれており人が集まるパワースポットとして人気を集めています。
ゼミ生(女子)も祈りをささげていました。
そのあとは、今日の宿泊地である佐賀県の唐津まで向かい二日目は終了しました。
二日目は長崎市内での観光でしたね、三日目に続きます‥
こんにちは!北野ゼミ3年のささです。今回、私達は九州へゼミ旅行に行ってきました。9月22日(月)~28日(日)の6泊7日という行程の中、九州の歴史や文化に触れ、時には美味しい食べ物に舌鼓を打ち、とても贅沢な時間を過ごしました。
そんなゼミ旅行の様子を、これから7回に渡り、皆さんにお伝えしていきたいと思います。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
9月22日(月)、気持ちの良い秋晴れの中、私達は仙台空港から福岡空港に飛び立ちました。
恥ずかしながら私、21年間生きてきて初めてのフライトでしたので、1人窓にへばりつき、外の景色をずっと見ていました。
次第に小さくなっていく町や雲が自分よりも下にある不思議さ、富士山が見えることなど、小さなことに終始感動していました。
そんなこんなで無事福岡空港に降り立ちました。
空港近くでレンタカーを借り、いよいよ九州ゼミ旅子が始まります。
これから一体どんなものに出会えるのか、とてもワクワクしていました。
まずは腹ごしらえ。
お昼に豚骨味のラーメンを食べました。山形のラーメンと全然違っていてビックリしました。麺の固さを選べたのですが、普通でも固い!まるでそうめんの茹で途中を食べているような…。
でも、美味しかったです!
最初の目的地は佐賀県にある吉野ヶ里遺跡。教科書などにも載っている有名どころなので、皆さんもご存知ですよね?ここは国の特別史跡に指定されています。
私が個人的に面白いと思ったのは、北墳丘墓で説明されていた甕棺を使った埋葬手順のところです。
とにかく敷地が広かったです!
次に佐賀県嬉野市塩田津に行きました。ここは国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれているところです。
地元の瀬戸物屋さんにお話を聞いてみると、文化財に選ばれたことによる利点もあれば、苦労することもあるそうです。いくら文化財でも、そこに人々の生活があることを忘れてはいけませんね。
それにしても、風情のある素敵なところでした…
高速を飛ばし、ひたすら長崎県を目指します…
本日の宿、無事に長崎のI・Kホテルに着きました。
夕食は「ちゃんぽん」だったそうです(私は鼻血が止まらず、一人お部屋でお留守番…)。
しかし、K.Mちゃんがコンビニから「ミニちゃんぽん」をわざわざ買ってきてくれたのです。天使!!
美味しくいただきました。
鼻血も無事に止まり、皆と合流できました。
幸運にもこの日は、長崎くんち(国指定重要無形民俗文化財)の奉納踊の1つ、龍踊(じゃおどり)の練習風景を見ることができました。すごい迫力です。
異国の文化と日本の文化が合わさったような独特な楽器の音とリズムが印象的でした。
その後、稲佐山へ長崎の夜景を見に行きました。実は長崎、香港、モナコと並ぶ、世界新三大夜景に選ばれているのです。すごいですねぇ。
少し肌寒かったですが、夜景は本当にキレイでした。
山の斜面や港からの光がゆらゆらと揺れ、幻想的で思わず見とれてしまいました。
1日目はこのような感じです。2日目に続く…
今年度の発掘調査で出土した土器の保存処理について、文化財保存修復学科米村ゼミと歴史遺産学科長井ゼミの合同ゼミを行いました。5月には、映像学科の屋代先生のゼミと合同ゼミを行っています。その時の様子は、コチラを御覧ください。
遺跡を発掘して出てくるものには、脆弱なものも多く、そのままの状態で長く保存することは出来ません。そのようなものには、保存処理が不可欠です。今回出土した土器も、そのように脆いものが多く、保存処理を施す必要があります。そこで保存処理をするにあたり、より良い保存の方法を探るため、考古学からの知識だけでなく、保存修復の先生や学生と協力して行おうということで合同ゼミを行うに至りました。
今回の合同ゼミでは、実際の遺物を目の前にしてどのようにすればよりよい方法で保存できるのか、両ゼミの学生と先生を交えてディスカッションを行いました。検討の末実際の遺物に処理を行いましたが、初めて見る方法にドキドキでした。今回施した処理は、数日乾燥させないとどのようになるかわからないそうですが、処理直後の状態は良好でした。
映像学科との合同ゼミの時も感じましたが、他分野の意見を聞いたり、方法を生で見るのはとても刺激的で勉強になります。今後も、両ゼミの学生同士で作業を続けていく予定ですので、お互いに学び合えるように頑張って行きたいと思います。