東北一万年のフィールドワーク「大鳥」「養蚕と紙漉きの記憶―白鷹町 深山 萩野―」が刊行されました。
東北文化研究センターより刊行しているブックレット<東北一万年のフィールドワーク>シリーズは今回で13、14冊目。
歴史遺産学科の学生たちもこのプロジェクトに関わり、大きな学びを得ています。
春休みは刊行に向けた追い込み期間。
調査に関わった学生たちが研究員の方々に指導を受けながら、編集作業に取り組んでいました。
一冊のブックレットが完成するまでの一つ一つの作業は、4年間の学生生活はもちろんのこと、卒業後の活動のどこかで必ず役立つ実践的なことばかりです。
調査の中で調べる喜びを知ったり、何を伝えたいのか、現地の方に何を残したいのかを考える時間は、学生たちにとってかけがえのない経験になっていくのだと思います。
そこでの関わりから、その土地に住んで、地域に貢献しながら活躍されている先輩方もいます。
今回関わった大鳥地区、白鷹町の皆さまありがとうございました。
突然の訪問にも関わらず、いつもあたたかく迎え入れていただきました。
現在もお住まいの方はもちろんのこと、昔この場所に住んでいた方々にも読んでいただければと願っております。
そしてご指導いただいた研究員の皆さま、本当にありがとうございました。
関わった学生たちのこれからが楽しみです。
是非機会がありましたら、お手にとってご覧いただければ幸いです。
2017年3月20日(月)、2016年度卒業式が行われました。
卒業生・修了生の皆さん、おめでとうございます!
歴史遺産学科からは20名の学生が卒業、大学院歴史文化研究領域からは2名が修了いたしました。
連日寒い日が続いておりましたが、この日は新しい旅立ちの日にふさわしく快晴に恵まれました。
学生たちはスーツや華やかな袴姿。学内は祝福ムードに包まれています。
厳粛な雰囲気の中、教員や保護者の方々からはあたたかな視線が伝わってきました。
また、卒展で受賞した学生に、学科長より賞状と記念品が贈呈されました。
皆さん、改めておめでとうございます。
最後は笑顔で記念撮影
こちらは祝賀会にて。
新しいスタートに向けて気合を入れました。
4月からはそれぞれの新生活がはじまります。
4年間で学んだひとつひとつの経験を糧にして、新しい環境で奮闘しながら、元気に活躍していってもらいたいです。
思い出したとき、大学に遊びにきてくださいね。
この度は、ご卒業おめでとうございます。
歴史遺産学科教職員一同、皆さんのご活躍をお祈りしています。
「勝又家資料」は2011年の東日本大震災で津波をかぶってしまった「被災文書」です。
翌年にNPO法人宮城歴史資料保全ネットワークがレスキューし、それから整理のお手伝いをさせてもらってきました。
月1回のペースで東北大学に通い、古文書1点1点をクリーニング。それを芸工大に持ち帰り、デジタルカメラで撮影をして目録を作ってきました。
整理は4年経った今も終わっていませんが、整理が終了した分の目録を第一弾として刊行した次第です。
2012年度に卒業した学生から作業に参加してくれています。参加してくれた皆さんの名前も入れさせてもらいました。
なつかしい名前と思いつつ、皆さんが卒業するまでにこのようなかたちにできなかったことを心苦しく感じました。
欲しいという方はこちらまで連絡ください。「takehara.kazuo@aga.tuad.ac.jp」
そして、先輩たちの意志をついで、まだまだ続く作業に現役の学生たちにも参加してもらえればと思います。