まだ夜が明けない朝6:00にドンムアン空港を発つ。機内から日の出をみてほどなくウボンの空港に着く。早朝7:00というのにVIPが乗っていたらしく、大勢があつまり出迎えのセレモニー。先発隊と合流し、朝食を食べて村に向かう。食堂の前ではとぼけた犬が出迎えてくれた(下の写真)。
ドンチックはウボンの北約40kmあまりにある180戸の村。タイではたいがいの村に寺と小学校があり、ここも例外ではない。ドンチック小学校からは賑やかな歓声が聞こえてくる。今日から3日間、周辺の9つの学校があつまり連合運動会を開催中。
今日は村の全体像を把握するために一日ぶらぶら歩きまわることにした。土器作りはまだ本格的ではない。つらくて長い稲刈り、脱穀などの農繁期が終わり、休養の時期なのだ。土器作りが本格化するのは1月から。
とはいえ、早い人はもう土器作りを始めていた。詳しく観察したい衝動を抑えながら村のあちこちを見て回った。土器作りや野焼きは昨年行ったマハサラカム県モー村と共通する部分が多い。
村の回りは田んぼ。田の中や畦には木がたくさん植えられている。ラオスやイサーンの田はこの木の落ち葉や放牧している牛の糞が有機肥料となる。またここでは畦が極端に広く、その上にはユーカリやゲーなどの木がたくさん植えてある。そして畦上にはあちこちに炭窯が作られている。萌芽再生能力の高い木を植えて炭材や土器燃料とし、持続的資源利用をはかるのである。
今日は睡眠不足だったがあっという間に1日が過ぎた。夕食を済ませた後、町の中心部にある屋台街にいった。そこで地元の看護学校の学生たちにあった。ジャージの背中のプリントが気に入ったといったら嬉しそうに写真におさまってくれた。
田圃の中の老木はずいぶん減ってしまい、見通しがよくなった。それでも畦には燃料となる木々が植えられ、持続的な木材の資源利用が図られている。牛は刈り終わった稲わら、ひこばえの青草をたべ、糞を田に落とす。乾いて見える田土のなかにはカエルやカニやネズミ、コガネムシ、おけらなどたくさんの生き物がいる。田の一角を深く掘り込んで作ったため池には魚や貝がいて、スイレンなども生えている。自分の田でとるもの、どこでとってもいいもの、用益権はそれとなく決まっている。乱獲することはない。