温かい気候のせいか、大みそか独特のそわそわした気分を全く感じない。
朝7時、トラックの荷台に乗ってホテルを出発、国境の町ムクダハーンを目指す。陸路での国境越えは始めてでわくわくする。途中、スピード違反で捕まる。大型バスも帰省ですし詰めの車もどんどんつかまえる。走っている車は一網打尽という感じ。その場で200B(約600円)払ってハイさよなら。運転者は点数が累積するわけでもないのでアンラッキーとしかいいようがない。
国境はそれなりに賑わっていた。最近日本の援助でできたフレンドシップ・ブリッジ2(1は首都ビエンチャンの南)でメコン川を渡る。橋の手前にあるタイ側のイミグレーション(出入国審査)を通過し、バスでラオスに入る。
ラオスは農業国で東南アジアでも一番貧しい国といわれる。その分ゆったりした伝統的な暮らしが今も息づいている。ラオスの空気や環境、時間の流れに安らぎを感じるのはそのせいだろう。イミグレの警備もゆるく審査官もにこにこしてやさしい。ラオスにきたなという実感がわく。
国境の町、サワンナケートに入り、ホテルを探す。コテージ風のシックなホテルを選び、土器作り村への車と運転手を探す。町はベトナム系の人が多く、建物や店は中国系がめだつ。
村の名前をたよりに、目的地を探す。周辺の景観はイサーンに近いが、地形に起伏があり水田区画は小さい。基本的には天水田の1期作だが、灌漑できるところでは今、苗代を作っており、早いところでは田植が行われていた。田の中にはたくさん木があり、畦は細い。畦に木を植えるウボンあたりとは違う。
道の悪さはラオスならでは。国道から一歩入ると凸凹の悪路、橋は鋼材を組み鉄板をはったもの。木の橋も少なくない。車は飛ばそうにも飛ばせない。それは悪路のせいもあるが、時々道端にいる牛・ヤギ、鶏や犬が横断するせいでもある。クラクションを鳴らしてもゆっくり、ゆっくりで、急ブレーキをかけても間に合わないと・・・・・グシャ・・・。牛は車がやられるのでさすがに気をつけてやり過ごす。