叩き板を作る男性は村に3人いる。
一般的なマイティ(溝付きはマイティ・ライ)は20B、肩部の文様を彫りこんだコライは30B。ほかにマイ・ラップという棒状の内面叩き具がある。新旧二人の職人にマイティ・ライを作ってもらった。
サマンさんは大工。電動工具を駆使して短時間で作る。オンさんは25歳から作っており、この道50年のベテラン。どのポターがどの文様のコライを使っているか知っている。鋸と鉈を器用に操るハンドメイド。多くのポターはオンさんの板を使っている。
サマンさんの奥さんはプアックさん。15年前、レファーツ・コート夫妻、楢崎彰一さんが調査した報告に写真入りで紹介されポターだ。彼女の作るファー(蓋)をみてびっくり!蓋の天井部は土器でもっとも目立つ場所。ここにポターが文様を描き、これをみると誰の土器かわかるという。お母さんから引き継いでいる人がいるかと思えば、自分で2〜3のバリエーションを持っている人もいる。ところがプアックさんは一つとして同じものがない。毎回考えながら描くのだという。自由度の高い社会ではこんなことが起きる。未来の考古学者は混乱するだろうか。