歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2009-02-16

その名も瓦塚


 卒業生が発掘している瓦窯の現場を見学してきました。遺跡は石岡市瓦塚窯跡といい、常陸国分寺や国分尼寺に屋瓦を供給した場所です。5カ年で範囲確認調査と整備が行われる計画だそうです。

 磁気探査等で10基以上(20基ぐらいありそう?)の窯の存在が推定されています。いずれも地下式で保存状態が極めてよいのが特徴です。過去に発掘された小型の瓦窯2基は天井が遺存しており、覆い屋がかけられ地元保存会の手で大事に管理されています。里山景観の保持も含め、地域に愛されて遺跡が保存されているいい事例です。

 平場にあったトレンチの断面には瓦が山積みに捨てられている様子がみられ、まさに「瓦塚」でした。削平された法面には窯を輪切りにした断面が露出。壁面の粘土貼りや被熱状態がよく観察できます。

 

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