歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2009-05-02

洞窟めぐりと春の山歩き2


連休に突入し、野に山に大勢の人たちが行楽に繰り出しています。山形・宮城は汗ばむような陽気。

そんな中、昨日から福島大学の考古学研究室が高畠町で古墳の石棺調査を行っています。ここは大師森山の中腹にある自然洞窟を利用したいわゆる「洞窟埋葬」の遺跡です。石棺は外部から持ち込まれたとの伝承があるものの実態は不明です。洞窟埋葬は信州や関東などにもありますが、盛土をした高塚を作るのが一般的な列島の古墳時代にあっては異色の他界観、葬送習俗といえます。町内には加茂山洞窟などほかにも類例があります。

高畠町時沢の地元ではこの洞窟に安然大師の入定伝承があり、石棺2基を大切に保存するとともに、洞窟内に祠を建てて篤く祀ってきました。

洞窟へは麓の鳥居から急な参道を一気に150mぐらい登る。ちょっと息が切れます。でもまだまだ学生たちには負けられません(強がり・・・)。
途中、水準点測量の学生3名が何度も何度もレベルをたてかえ、水準点を移動中。さらに登るとコシアブラ採りに来ていた安然神社総代の奥さんにあう。休憩がてらしばし歓談。

洞窟では先生と学生たちが石棺の実測と地形測量の真っ最中。息を整え、挨拶をして内部を見学させてもらう。

組合式石棺は底板に側板を受ける溝を切って蓋石を乗せるタイプである。2基の石棺は石質がちがっていた。凝灰岩と凝灰質砂岩?。いわゆる高畠石とは違う緻密な石材である。どこから運ばれたのか?内部は顔料で真っ赤に塗られている。今回はじめて詳細な実測調査が行われており、2基の石棺の原型がはじめてよみがえる。

お昼前に下山すると、途中、レベル移動の学生たちが急坂で四苦八苦していた。やっと中間点ぐらいか・・・60mほど登ってきたという。上でレベルが来るのを待っていた先生が「遅いなぁ〜」とぼやいていたぞ。。。。

その後、日向洞窟を見学し、しだれ桜の前で記念撮影。昼食後、今年の北目古墳群の調査の下見をした。夏には葉が生い茂り地面が暗いのに、春はなんと明るいことか、、、、、

それから二井宿、七ヶ宿を通って宮城県白石市へ。さらに多賀城市東北歴史博物館へいき企画展を見学。なぜ縄文土器の展示は外の紋様や装飾を見せるような置き方ばっかりしてるの?土器の内側を見たい人はフラストレーションがたまる。もうちょっと見る人に新しい視点を提示したり、想像を膨らませられるような工夫があってもいいのでは・・・・とつぶやいた。

ともあれ、今日は春の芽吹きを体全体で感じた1日でした。



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