歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2009-08-13

地域の遺跡を語り継ぐこと


今日からお盆。古墳の下にある墓地では朝からお参りの人が絶えません。迎え火を焚いて先祖供養をしています。

見学に来てくれた人たちから子供時代に山で遊んだ経験を話してもらいました。私より年配の人たちはみな、ここに古墳があることを知っていました。山の麓に住む子供が数日前に来ましたが、彼らは知りませんでした。遊び方が大きく変わり、親から子への語りも途絶えつつあるようです。






発掘では思わぬものが出てきます。

前庭部脇の石積みの隙間から、食痕のあるクルミや種不明の種子がまとまって出てきました。合宿直前に受講した動物考古学の演習の知識が役立ち、すぐにそれとわかったようです。リスやネズミが食べたものです。3号墳に生えている木には、リスが走り回っています。彼の仕業のようです。

羨道部の表土からは「味覚糖バターボール」の包み紙や「昭和50年」の100円玉が出土しました。前回の発掘中に捨てられた(落とした?お供えした?)遺物かもしれません。

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