歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2009-10-30

50年ぶりの再会


2年生の考古資料分析法の授業では、夏休みに発掘した高畠町北目古墳群と酒田市飛島蕨山遺跡の出土品の整理をしています。飛鳥・奈良時代の須恵器、土師器と縄文時代中期の石器・土器が机の上に所狭しと並んでいます。
注記作業、分類接合作業の真っ最中です。

北目古墳群では1959年(昭和34)に山形大学により2基の古墳が発掘調査されました。このとき調査された古墳がどれなのか、長く不明のままでした。このたび当時の出土品を県立考古資料館からお借りし観察させてもらいました。

授業のなかで分類し、接合を試みたところ、今年私たちが調査した3号墳の出土品と接合するものがたくさん見つかりました。山形大学が50年前に調査した古墳が特定されたのです。そして、離れ離れになっていた出土品が50年ぶりに再開したのです。土器にこびりついたほこりは収蔵庫に眠っていた年月の長さを物語ります。学生たちは手(と鼻の中)を真っ黒にしてがんばっていました。

授業が終わっても3年生たちが黙々と作業を続けていました。すると4年生の先輩が深鍋で煮込んだ●●(直訳すると「タッテガリ」、意味は違いますが)をふるまってくれました。美味でしたよ。

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