歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
*
2009-12-30

水が滴るモー・ウ・ナムと水が止まるゲスト・ハウス

きょうは朝から地図のチェック・修正をしながら、各家の柱にチョークで番付をした。人の家に勝手に番地をつけて(タイでは番地があったが、このあたりではもともと番地というものはない)表札がわりに番号を書くのである。ずいぶん無茶な話のようだが、みんな気にしない。3日間ひたすら村の中を歩いたおかげで、生活の様子がみえてきた。村の人たちにも私たちの存在を知ってもらえる。

この村のモー・ウナム(イサーンからラオスで水甕のことをこういう。一般的にはモー・ナム)はよく水が漏れる。どこの家の土器も水がポトポト垂れている。水甕はこうやって外に滲みた水分が気化することで熱を奪い、水温を低く保つ。しかし、これだけ漏れれば相当減るのではないか。水場が近いし毎日汲みに行くので気にしないようだ。水漏れしやすいのは土器の胎土や作り、焼成と関係する。

庭先の調理場で、底部に穴をあけたモーウナムを時折みかける。なんだろう、と思って聞いたら、蒸したお米を入れる竹編容器(ティップ・カオ)を燻(いぶ)す時の覆いのようだ。中に藁をいれ、火をつけて、ティップカオを燻すのだ。こうやって虫よけと耐久性の向上をはかる。

夜、宿で洗たく。コイン式の全自動洗濯機がある。何と良心的と思ったが、これはタイ製だ。コインはタイの10バーツコインを3枚いれる。ラオスにはコインはなく全て紙幣。近くのお店で7,500kipをタイの30bathに替えてもらう。
ゲストハウスはいちおうお湯(チョロチョロと)が出る。部屋掃除・シーツ替えは一切無し。カナチョロやアリや蚊は普通にいるが悪くはない。毎日朝5時半頃から街頭マイクで語る村長の大声をのぞけば、平穏である。ゲストハウス前にある食堂はベトナム人のオーナー(おばさん)が経営していて、夕食には時々、一品をサービスしてくれる。オーナーの娘たちと内股気味のレディー・ボーイが夕食を作って出してくれる。

快適かなとおもっていたら、アクシデントもあった。もともとお湯はあまり出ないが、ある日、全く水が出なくなった。久しぶりに9人も泊まったせいか、タンクの水がなくなったそうだ。それから数日後、シャンプーをしていて頭がアワだらけのときにまた水が止まった。しょうがなく、タオルで拭いてそのまま寝た。珍しく雨が降った日の朝には、起きるとなにやら部屋がくさい。トイレにいくとシャワー室が排水管から水が逆流して水没している。全部屋である。水を垂れ流ししている外の排水溝が詰まったのか、従業員が朝から排水溝の泥上げを始めた。一向に水はひかない。
結局、仲間のタイ人2人が溜め枡の蓋をあけ、溜まったヘドロを除去して何とか流れるようになった。オーナーにとっては未曾有の出来事だったらしい。
そうこうしているうちに洗濯機も壊れた。以後は手洗いの毎日となった。
なんだかんだ言っても1軒しかない貴重なゲストハウス(それでも村から車で1時間)。マイ・ベンライ、ケンチャナヨ!

最近の投稿

最近のコメント

アーカイブ

カテゴリー

メタ情報

東北芸術工科大学
TUADBLOG