誰にでもお気に入りの場所があるはずだ。
ここは金沢21世紀美術館「タレルの部屋」
自然の光と空気と色の変化をたっぷり楽しめる部屋。
ぼーっとしていても居心地がよいのだが、春先はゆっくりと動く陽だまりに身を置き本を読むのがいい。時折、目を壁に向け、部屋に入ってくる見学者をウォッチングする。
開館以来、2か月に1度ぐらいペースで来ている。2時間ぐらいいたこともあれば、1分いないこともある。時間があるとつい足が向いてしまうお気に入りの場所だ。
壁と腰掛けは「戸室石」という地元の安山岩。金沢城の石垣石材だ。やわらかな赤戸室の質感が、白い壁や青い空といい調和をみせる。