歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-08-18

残暑とはいえ、秋の気配


現場にいると、季節の移ろいに敏感になります。お盆を境に空気、植物、動物が変化しはじめました。106号墳は今日も午後3時すぎからブヨに悩まされています。176号墳は大きなヤマアリです。ともに顔や体にまとわりついて離れないのがやっかいです。
石室の中は、実測している我々にも目もくれず、さまざまな虫たちがカオスのごとくうごめきます。アースジェットにやられて見境なくとびまわるかまどうま、木から落ちてくる得体の知れない甲虫、尺取虫、尺取虫の動きをする大きな芋虫、カナチョロ、クワガタ、その他名前の知らない虫たちが大運動会をしています。また、実測している目の前で蜂が一生懸命土を丸めて巣へ運んでいます。ご苦労様。
横でぽつりと一言「普段は虫がくるとキャーキャー行っているのに、ここではなんてことはない」
人間性を取り戻した瞬間。

石室班は両墳とも1日中小部屋にこもって実測でした。
106号墳は大きく孕んだ東壁の図を書いています。西壁とはちがって石材の形が揃っており横目地がよく通ります。実測することで積みの特徴が見えてきます。毎度思うことですが、観察するだけでは何も見ていないのと同じ。しっかり図を描くことで、見えなかったものが見えてきます。やはり実測することは重要です。

昼食は、米沢ラーメン「いちばん」でした。みんなで味噌ラーメン。

今日の木・・・コシアブラ(昨日から葉が落ちだした)、オオカメノキ(丸い大きな葉)

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