歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-10-14

「弥生飯プロジェクト」スタート!


チュートリで「弥生人の飯炊きを復元しよう」プロジェクトがはじまった。1・2年生の精鋭10名が三チームに別れて実験土器を製作している。

弥生人はどうやってお米の調理したのか?

この問題を実験考古学的に解明しようというプロジェクトである。発掘資料に見られるスス・コゲのパターンから炊飯方法の仮説をたてて、条件を変えながら、実験を繰り返していく。

実験用の土器は、先月、考古資料の使用痕を観察した弥生中期の青森県垂柳遺跡、弥生早期・前期の福岡県下月隈C遺跡のものをモデルとした。先に紹介したように、東北と九州では、痕跡からみる限り、かなりお米の焚き方がちがう。まずそれを復元しようというわけだ。それから、なぜそんな違いが生まれたかを解釈していく。同じ水田稲作といっても地域によって農具や祭祀の受容形態が違うように、米の調理方法も伝統や環境適応によって変異をみせたのだろうか・・・・

今日は、それぞれフォルムをチェックする型を作り、班ごとに土器を作り始めた。実験に向けて想像が膨らむ。

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