歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2018-09-13

文化財マネジメント・北野ゼミ2日目

北野ゼミ2日目はたびら昆虫自然園、田平天主堂、春日集落、出島などに行きました!

 

 午前中は、たびら昆虫館は27年前に始まったそうです。以前はミカン畑だったとか・・・

ここの観察ゾーンと呼ばれる場所では平戸で見ることができる昆虫の観察ができます。cVJPh00z

 ガイドさんの説明を聞きながら、観察ゾーンを一周しました。この時期はカブトムシは姿を見せませんでしたが、クワガタムシや蝶、クモ、水棲昆虫などの生態を見ることができました。他にも数多くの動植物がここで生きています。

 この時期のせいか、足の数か所を蚊に刺されたりもしました・・・

 ここでは、生態系の保全のため、生き物の持ち込みや持ち帰りを禁止しています。その理由として、生態を壊さないようにする配慮があります。たびら昆虫館は生態系保全の最先端の施設だそうです。人と自然の関わり方を模索し、人為的生態系を作り、生態系の保存や活用に努めているとのことでした。

しかし、ガイド役(案内役)の高齢化により、後継者不足が深刻な問題になりつつあるそうです。

 

また、イノシシなどの害獣にも悩まされることもあるらしく、自然と人との生き方を考えさせられる場所でした。

 

 次に田平天主堂に行きました。田平天主堂は、敷地内で貝殻を焼いて赤土とまぜるアマカワ(煉瓦用目地)を作り、1918(大正7年)に完成しました。今では重要文化財になっています。明治になり移住してきた潜伏キリシタンの人々の末裔が守り伝えてきました。現在も土地・建物は教区が管理しており、信者の方が見学者への対応をしてくれます。

 

 教会の表には「ルルド」と呼ばれる場所があり、フランスのピレネー山脈のふもとの町のルルドの洞窟に聖母マリアが出現した、という伝説があります。田平天主堂も信徒移住百周年を記念して、洞窟を作り、聖母マリア像と聖ベルナデッタの像を置き、信心の場としました。

 一応観光地化はしていましたが、今でも教会の中ではミサが行われるなど、今なお人々の信仰の場としてその役割を果たしている場所です。

 ミサを見学したりすることはできないらしく、観光と人々の暮らしはきちんと分けられている印象を受けました。厳かな雰囲気の教会でしたが、ステンドグラスがとても美しい教会でした。

 

 

 午後は春日集落に行ってきました。この場所は最近世界遺産として登録された、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産として登録されている村の一つです。U_ZK_i_2

 

 潜伏キリシタンは日本独自の文化、日本独特の信仰の形を今に残しています。

 平戸はオランダとの交易が盛んで、平戸は初期のキリスト教繁栄地でした。

 のちに、キリスト教は禁教として厳しい弾圧を受けることになります。仏教や神道を受け入れつつ、キリスト教も信仰したことにより、日本独自の信仰が生まれていきました。 

 

 今も信仰を守り続ける人はいますが、後継者、文化の担い手がいないことが問題になっています。

 ガイダンス施設には村のおじいさんやおばあさんが交代で詰め、来訪者に応えていました。お茶や漬物などでもてなしてくれます。このように交流ができるのはよそ者にとってはありがたいのですが、、、まだ、戸惑っているようにも見えました。農道への車の乗り入れ自粛を呼び掛けているということは、意に反して観光客が迷惑をかけていることが想像されます。 

 

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平戸のオランダ商館と幸橋(アーチ橋)をみて長崎に急ぎました。

 

 

 最後は出島に行きました!DDI6Lm2R

今の出島は当時の風景を再現しているどうです!建物の外観だけでなく、中の外装や家具も当時使われていたものが置いてありました。まるで、今でも誰かがそこで生活しているようでした。鎖国で制限された海外との貿易の中、この出島は海外と日本を繋ぐ重要な架け橋になっていたのではなでしょうか。

 また、オランダの人にとって出島はとても思い入れのある場所らしく、ナポレオンに占領され数年ほどオランダという国が消えていた中、世界で唯一この出島ではオランダの国旗が掲げられていたそうです。

 

次は軍艦島を目指します!

 

 

 

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