こんにちは、歴史遺産準備室です。
寒さが一層、厳しくなってきましたね。風邪などひかないよう気をつけましょう。
特に学科4年生は要注意です!!
さて、今回は1年生の演習風景をお届けします。
先週の金曜日、資料撮影演習(といっても授業ではないらしい)にお邪魔してきました。
写真を撮りつつ、準備風景を眺めていると何やら違和感が…
設置が完了したものを見ると納得。
違和感の正体は、下向きにつけられたカメラと、前方に傾いた状態で固定された三脚でした。
このような状態でいったい何を撮影するのでしょうか?
答えは歴史資料と呼ばれている古文書や書状。
三脚とカメラが上の写真のように設置されている訳は撮影台に乗せられた資料を真上から撮影するためでした。
この演習では歴史資料を撮影し、記録する作業について学んでいるそうです。
なぜ資料を撮影し記録するのか。それにはいくつか理由があります。
1.資料の写真を撮影し、整理することによって、どこにどのような内容の資料があるのかわかりやすくなり、利用しやすくなる。
2.元の資料が消失してしまっても、写真があればその内容がわかる。
3.資料を閲覧する際、撮影した写真を使用することによって、資料本体の劣化を遅らせることができる。
資料本体の代わりに使用される写真なので、ただ撮影すればいいというわけではありません。資料に書いてある文字が判読でき、また資料全体の形がわかるように撮影しなければならないそうです。
T先生の軽いレクチャーを受けた後、数人のグループを作り撮影の練習。
初めての撮影のため勝手がわからず、苦労しているようでしたが、楽しそうに撮影していました。
今回ご紹介した資料撮影演習は希望者のみで行っているそうです。
このように専門的な技術・知識を得るためには、自ら行動を起こさなければならない時もあります。自分が興味を持っている分野や事柄のシンポジウム、イベントなどには積極的に参加しましょう。