今日はコンケーンからマハサラカムに移動し、おなじみのバン・モーに来た。もうみんな顔なじみだ。村長さんにあいさつし、まず野焼き場に行ってみた。以前より狭くなったなあと思ったら、中島に通じる道路が舗装され、野焼き場の一部が道になったせいだった。
その後、昨年から2期作をはじめた川沿いの田を見に行った。しかし、今年はやっていない。尋ねてみると、乾季作の米は硬くておいしくないのと、地主が貸したがらないのが理由という。
村の中を歩くと、今日は静かだ。あの、ポンポンという軽やかな叩きの音が少ない。目あてのTさんの家に行くと留守。ほどなく小学校から孫が帰ってきたので聞いてみると、今日は親戚の家のタンブン(善行を積み重ねる行為)で朝から準備に行っているとのこと。仏教の国タイでは「仏日」が多いが、今日は死んだ人を供養する、日本で言う「法事」。親戚中が集まり、故人を偲んで、飲めや歌えやの大騒ぎとなる。アンプと大スピーカーを設置して、村中に響き渡る大音量でカラオケをやってる。もちろん、夕方はお坊さんが来て読経もやる。実はこの日、村ではもう1軒、別のところでも法事をやっていた(2009年9月学生たちとたずねたガイヤーサー作りの家)。今日は仏日(ワン・プラ、新月と満月とその中間日)だったらしい。というわけで、村中親戚のようなものだから、多くの人はどちらかの家に集まってしまっているのである。
お願いした土器作り道具の実測が終わり、法事の家をたずねると、無礼講のようなありさま。仲間に入れてもらってカノム・チンという米粉の押し出し麺を御馳走になる。ココナッツ+唐辛子味の甘辛いスープをかけて食べるが、のど越しが良く、骨付きの肉も入っていておいしい。
夕食後、町の床屋へ行った。カットのあと顔の隅々まで剃ってもらって40B。夜遅く、鹿児島からけんちゃんが合流した。