歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-12-25

新しい村との出会い


マハサラカムから南下してヤソトンに来た。

ここで1週間お世話になることにした。
まずは村の地図作りとポターの把握。3班に分かれて1軒1軒訪ね歩く。最近はグーグルアースのおかげで地図作りが楽になった。拡大写真には母屋だけでなく納屋までみんな写っている。野焼きの煙までみえるのだ。ちょっと怖い気もするが。。。

ちょっと歩いてみて、今までの東北タイの土器つくり村とは何か違う・・・。
道路沿いのポターは家の前に大小の店を出す。品ぞろえが豊富で、見たことのない器種もある。
モー・オプ・ティップ。名前の通り、蒸し米を入れる竹製容器ティップカオや蒸し器フアットを燻すのに使う。
4年前から作り出したというガター・ガン・ファイ。タオの上に載せて火や煤が上にあがらないようにする。鍋や竹製蒸し器を保護する。

水甕モーナム(ここではモーエンナム)にはノーマルタイプのほか、ボーウ(かぼちゃタイプ)、ギボフン(花びらタイプ)がある。

この村の特徴の一つはタオ(七輪)作りである。
薪用のタオ・フン(50B)、炭専用のタオ・ターン(3サイズあって20〜40B)、薪炭兼用のタオ・サーン(50B)、がある。この順に発生してきたが、併存して使い分けられている。かつて、土鍋はゴンサオと呼ばれる三石で調理していたがタオ・サーンが20数年前に登場した。
タオは型作りで作るむらもあるが、ここでは伝統的な紐作りと叩きで作る。その分、耐久性があって人気がある。ロイエットのトゥータイ村は伝統的土器作りがほぼ消滅し、タオ生産主体になったが、ここのものよりも品質がよいとの評判である。







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