歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-01-08

カプーン

Aさんちの2階で土器と道具の実測をしているあいだ、村長は横でつききりで見ている。そのうちうつらうつらしてきた。昨晩は娘の出産で寝てないらしい。腹を出したまま昼寝。

そのうち庭の臼で近所のお姉さんが米を搗きだした。何するのかなぁと思ってみてたら、カプーン作りだった。タイではカノム・チンという米粉(うるち)の麺である。何度も食べてはいたが作るのをみるのは初めてだった。週2〜3回は作るよ、と。

Aさんちの床下と倉にはたくさんの土器がある。大型の土器は種籾入れだ。ひび割れ等で売れないものを使っている。倉には全部で10個、床下にも4個ある。大事な種もみを土器に入れ、高床倉庫にあげるのはネズミ対策。床下のものは口に布をあてて紐でしっかり縛ってある。口頸部の突起はひもで縛るためのもの、日本の先史・古代の土器にもたまにある。

夜は最終日恒例のパッキング。今年から空港の預け荷物の制限が厳しくなったので入念に対策を立てる。

 

あすは県道に近い新村で建ち前がある。その料理のために、ため池からとってきた魚をモー・カン・プラに入れる。奥の陶器には壷酒の「たね」が入っている。アルコール発酵していて酒の匂いがプンプン漂う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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