歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-03-02

石臼と石垣


佐渡の相川は石垣の宝庫だ。慶長期のゴールドラッシュで相川には金山集落ができた。近世の中で町は徐々に海岸部に中心を移すと、初期の上相川の町は廃墟となった。当時の繁栄を思わせる町並みの跡がいまもひっそりと山あいに残っている。鉱石を砕く「叩き石」やこれを挽く「磨臼」が各所に散乱する。近代の人々はこのような臼を拾い、石垣に利用してきた。石臼が組み込まれた石垣は今の町並みに栄えた時代の記憶を明瞭にとどめている。
瀬戸のような窯業地を歩くと、サヤ鉢など窯道具で積まれた塀垣をみかける。慶州でも陶磁器や瓦片の混じった土塀がある。
大事にしたい風景だ。




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