石造文化財は長年の風雨にさらされ劣化する。表面が風化したり、破損してしまう運命にある。なかでも凝灰岩は老化が早い。数ある石造物のなかでも石鳥居は土地の記憶を思い起こさせる象徴的な記念物である。
修理し続けて使い伝えること。それが遺産を継承することか。その理念は時代や土地によって普遍的なものとは言えないが、「本物」をできるだけ長く後世に遺したい。町のあちこちに土地の記憶をたどる場所やモノがある暮らしがいい。