午後から普段は大学でやっている美文の「立体美術技法演習」という授業を高畠町の瓜割山でやった。
いつも大学でノミをあてられている石材にとっては、今日はトラックに揺られての里帰りという格好になった。
ツルによる石切りは御年82の後藤初雄さんに手本を見せてもらいながら体験した。
腰をふらつかせながらも必死にツル先を溝に落とす学生たち。
次いでセットとノミで「ノミ切り」の作業をした。指導するのは引地道春さん。毎年学生が実習で使う石材のお世話もしていただいている。まちあるきイベントではもうおなじみの方で随分ファンがいる。
「学生のノミを打つ姿もさまになってきた」と藤原先生。
学生たちの黙々と作業する姿は眩しくうらやましくも思えた。
このワークショップは文化財保存修復研究センターが進めている「高畠まちあるき」プロジェクトの一環で、地域の資源(遺跡・伝統技術・歴史など)を再発見し、その活用を考える試みのひとつである。