3日間の大雨にもめげずになんとか現地説明会を開催した。
朝現場につくと、戸塚山幼稚園の大運動会。応援に来た家族の車で駐車場が満杯。急きょ、置賜駅に車をとめて歩くこととなった。
到着早々、現説に備え調査区の清掃と見学路の整備に着手。わがゼミ3年生は遺構の精査。湧水が止まらない1トレは直前のバケツリレーでなんとか見れるようにはなった。
合宿中も参加してくれた4年生と福田ゼミ生たちは会場設営に汗を流した。土嚢積み一つにも気を使え!それが土木(現説)の基本だ!と檄をとばす。それと昨日インドから帰ったばかりの2年生も応援に。さらには朝から駆けつけた卒業生。総勢14名、全員がそれぞれの役割を果たし、なんとか13:30の現説にこぎつけた。そのころには幼稚園の大運動会も終わり、昨年のような大混乱はなかった。
調査成果の説明には3年生の3名が立った。緊張しただろうが、無事役割をこなした。見学者のほとんどがプロだったのだ。
発掘現場ではみなに役割がある。各自が確実にそれをこなすことで全体として大きな力が生まれる。みんなが自立し、孤立しない。そして、さまざまな形でサポートしあう、そんな関係も必要になる。今日の現説はそんな場面が各所に見えたのが一番うれしかった。
むかし発掘現場の様子をサッカーの布陣にたとえた試合中継をした学生がいた。最近時々、そのことが頭に浮かぶ。私が書くと語弊があるといけないので控えるが、今年のチームはなかなかいい試合をする。これから後半のこり10分、きついが踏ん張りどころだ。あついドラマが生まれそうな予感・・・
現説が終わってシート掛けをしている最中に突然現れたI君。えらい遅刻だったけど、電車に乗ってわざわざ来たパフォーマンスは悪くはない・・・
毎朝、車を降りて現場まで5分ほど林の中を歩く。わずかな距離だが、ここを歩くうちに自然と集中力が高まっていく。終盤になって歩くスピードが増した。