ピーンと張り詰めた緊張感。集中力が高まる。忘れかけていたあの頃の感覚がW君、T君とともによみがえってきた。
現説が終わって今日ようやく前庭部の床面がみえてきた。祭祀土器が羨道から南西に傾斜しながら帯状に出土。小刀も出土した。昨日検出した木棺墓?の遺構も全貌を現した。
1トレの土層堆積もやっと分層ができた。
連日、みなが平面図、土層断面図に追いまくられている。図面を描くことは遺構・遺物を観察し解釈することである。発掘とはすなわち「実測」することなのだ。遺物整理・報告書作成を通してその意味を知るだろう。
写真撮影のわずかの合間に食べたリンゴがやけに美味しかった。赤鬼のおばちゃんの差し入れ、やさしさが染みていた。
いよいよ土壇場にさしかかった。最後の力を振り絞ってやり遂げよう!