こんにちは!文献ゼミ3年のティラミスです。
宮島に引き続き研修旅行3日目の様子を紹介したいと思います。
この日は島根県のほぼ中心部に位置する石見銀山遺跡へ行きました。石見銀山は正徳5年(1526年)に九州博多の豪商、神屋寿禎(かみやじゅてい)によって発見されて以来、1923年の休山まで約400年にわたり採掘されてきた日本を代表する鉱山遺跡です。
そして自然を破壊せず、環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」であることが評価され、2007年に世界遺産に登録されました。
この日は天候に恵まれず、当初の予定を変更して龍源寺間歩と鉱山町をじっくりと見学することに。またちょっとしたトラブルもあり、私と先生は石見銀山の坂道を走って移動しました!
はじめに銀山遺跡13所の1つである龍源寺間歩へ向かいました。「間歩」とは鉱山の堀口のことです。ここは1715年に開発され、江戸時代の開堀の長さは600mに及んでおり、大坑道で良質の銀鉱石が多く掘り出されました。
内部はノミで掘った跡が当時のまま残っていました。また古文書の石見銀山絵巻が電照板で展示してあり、当時の坑内の様子を詳しく知ることができました。
次に大森町(鉱山町)へ行きました。大森町は近世に銀山の行政・通商機能をはたしたところで石見銀山とともに育まれた町です。現在の大森町の町並みは寛政12年(1800年)の火災後の再建ですが、街道ぞいにくねくねと伸びる町の特徴は当時の面影をわずかながら残しています。
また大森町を散策していると武家屋敷は切妻造・平入りの平屋で町家は二階屋が多いということ、屋根は桟瓦葺で、赤褐色の石州瓦が使用されていることがわかりました。
実際に現地に行って見ることで当時の職人の技術と心を身近で学ぶことができました。
4日目へ!