みなさん、こんにちは。謝ゼミ3年のRyomaどんです。すっかり秋になり、肌寒くなってきました。他のゼミでも、卒論の準備や就職活動が徐々に進んでいるかと思います。
さて、謝ゼミは今月の16日(日)に、宮城県の松島に行きました。松島は、皆さんご存じの通り、日本三景の1つで、海に浮かぶ島々がとても美しく、仙台藩伊達家ゆかりの寺院が重要文化財に指定されており、秋には紅葉が見どころです。かの松尾芭蕉も訪れ、「松島や、、、。」という有名な俳句を残しています。
しかし、今年の東日本大震災で、この松島も大きな被害を受けましたが、松島湾の島々が津波の勢いを吸収したお陰で、壊滅的な被害を受けるのを免れました。海岸の所々に、津波の爪痕が見られ、当時の事を思い出し、身震いを感じました。あの島々には、神の力が宿っているのだろうかと一瞬考えました。
まず、最初に向かったのは、福浦島です。この島は、自然に恵まれおり、松島湾が一望できるスポットの1つである。赤い橋を渡り、沢山の会話をしながら散策しました。
昼食は、近くの「さかな市場」にて、自分好みの海鮮丼を食べました。すごく美味かったです。ただ、自分はちょっと実家の事を思い出し少し恋しくなりました、、、。
昼食の後、いよいよ瑞巌寺へ。瑞巌寺は仙台藩伊達家の菩堤寺で、最初は慈覚大師円仁が創建し、天台宗延福寺と称しましたが、後に臨済宗妙心派に属し瑞巌寺となりました。1600年代に藩祖・伊達政宗公が、再建しました。あいにく、本堂は修復修理中でしたが、「庫裡」という建物内に、政宗公、歴代藩主の位牌や御本尊を、宝物が展示されている「青龍殿」では、仏像や伊達政宗公の甲冑像などを見る事ができ、いかに松島が神聖な場所であったかが理解できた。
政宗公の正室(妻)、陽徳院愛姫の墓堂「寶華殿(ほうげでん)」にも、訪れました。なぜ、この地に眠っているのか疑問を持ちました。私が思うに、政宗を献身的に支え続けた彼女は、夫と死別した悲しみの心を、当時神聖な場所だった松島で、落ち着かせたかったからだと思います。
次に、円通院に向かいました。ここでは、ガイドボランティアの人が案内してくれました。震災当時の話を聞き、見学開始。この円通院は、政宗公の嫡男で、2代藩主忠宗の嫡男・伊達光宗公の菩提寺です。光宗公は、学問と武術に優れ、伊達家の将来を期待されましたが、19才の若さで亡くなりました。伊達家中は、悲劇的な死に悲しみ、光宗公の後を追い、7名の家臣が殉死したそうです。ちなみに、光宗公の霊屋(厨子)には、バラの絵等が描かれており、南蛮文化を垣間見る事ができました。通称、「バラ寺」ともよばれ、キリスト教を禁じていた江戸幕府の警戒を避ける為に、300年以上封印していたので、建造された当時のまま残っています。
さらに、円通院には、本堂「大悲亭」や御本尊をはじめ、多くの見どころがあり、その中でも、庭園と秋に見られる紅葉は必見です。円通院の庭園は、松島湾を表し、島々には七福神の名前がつけられています。案内したガイドの人は説明が上手く、紅葉も見頃を迎えていました。この時期になると、紅葉のライトアップが行われるそうです。
帰り際に、松島のシンボルというべき、五大堂を訪れた後で、牡蠣(かき)を食べました。牡蠣は、広島産も有名ですが、松島産も有名なんですよ。やはり、現地の牡蠣は美味い。(←炭火焼)とてもいい思い出になりました。
またまた、文が長くなってしまいました。この松島で、多くの歴史を学んだだけでなく、震災で復興に向かう人々の心意気が強く伝わってきました。松島に限らず、東北各地は確かに、徐々に復興に向けて動いています。この日を以て、ゼミ内の絆がさらに、深まったと思います。以上で報告を終わります。ありがとうございました。