昨日、お気に入りの場所を二つ見つけた。
ひとつは宅地が素朴な低い石塁に囲まれた村。黄色く染まった銀杏が点々と続く村の中に、小道に沿って延々と続く石垣ロード。規模は済州島ほどではないが、山麓の植生や地形に溶け込んでいる。全南潭面郡にある지실마을。思わず車を止めて写真を撮らせてもらった。
この先の谷筋を登っていくと、せせらぎの音が聞こえる바람소리(風の音)というおしゃれなお店があった。店を出るころにはもうほとんど葉の落ちた百日紅がライトアップされていた。
もう一つは石臼の飛び石。巨大な石臼が並べられ、その先は階段になって小道につながっている。
全南羅州市にある「天然染色文化館」の敷地。伏岩里古墳群見学の帰りに飛び込んだ。羅州には藍染の人間国宝が2人いるため、染色が盛んなんだという。古墳群のまわりには藍が植えられ、いま田が赤く染まっている。日本から種を持ち込んで栽培を始めたのが起源だと学芸員さんが説明してくれた。