歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-11-05

高畠まちあるき−石切り場編−


秋晴れの下、第6回高畠まちあるきが開催されました。本日はいよいよ石切り場に突入です。

石の会からは伊沢会長以下、遠藤さん、古川さん、引地さん、井田さん。そして細工石の丁場で富樫さんが合流。午前中は瓜割山丁場で最後の伝統的石切職人−後藤初雄さんから丁場割やその歴史、石キズ(バクハ、ス、クサレ、カナダマ)、石材運搬の方法などを学びました。いまみる最終形態ではなく、職人たちでにぎわっていた時代の石切り場の風景をできるかぎり復元したいという思いで、後藤さんの言葉に耳を傾けました。
ここの石は赤(黄)と青があり、赤はまちなかでもよく目にすることができる。高畠駅舎がその代表。
今日は山麓から山頂めがけて石引道と山道を登り、別の丁場や巨岩に彫られた磨崖碑なども見学した。

続いて、味噌根丁場。谷筋の石引道を上ると大きな丁場が現れる。随分早くに閉じられたようで、内部で木が大きくなっていた。石質は白色系で、瓜割に比べ風化しやすいようだ。上部には羽山から尾根伝いに遊歩道が整備されていた。歴史公園からも道があると見学しやすいので、今後活用を検討してほしい場所だ。気温が上昇したうえ、急な斜面を立て続けに上り下りしたせいで、みな大汗をかいた。石の会の年輩の方々には負けていられない。

次に羽山丁場。個人のお宅の裏山にお邪魔して見学する。石材は白色系で味噌根に似る。機械掘りに使用した切断機がもの悲しく放置されていた。

今日の最後は細越の細工石丁場。ここも個人のお宅の裏庭。灯籠の火袋など、精巧な加工が必要な製品に用いる石材である。実際に石材を見ると、粒子が細かい。反面、風化には最も弱い。神社には大量の石造物が集積されており、一つの岩塊の上面を階段のステップと鳥居の甕腹を削り出して利用したものが興味を引いた。拝殿の棟には桐と卍、菊の紋の入った切石・鬼石がのせられていた。

 初夏から始まった高畠まちあるきはこれで6回を数えた。もう秋も深まり、今年度はあと1回で終わりとなる。街並み編、石造物編、石切り場編と当面は3本立で続けていきたい。先は長いが、活動の中でたくさんの人の交流が生まれ、そこで何かが始まればいい。







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