歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-11-21

色紙短冊積石垣


一気に寒くなってきた。
強風、鉛色の空、雨が降ったりやんだり目まぐるしく変わる天気。北陸の冬だ。

雨にぬれた石の色が際立つ季節。
切ったままの石面は鮮やかな色合いをもつが、長い年月をかけて風化する。エイジング・・・・年相応の面構えは時の流れを感じさせて味わい深い。
発掘では、数百年の眠りから覚めた真新しい石の色が現れる。忘れ去られた往時の姿が甦りハッとさせられる。滝壺には能登半島各地から運ばれた景石が置かれていた。

金沢城跡玉泉院丸庭園の滝つぼ石垣。この石垣を江戸後期の穴太は「色紙短冊積」と名付けた。

ほぼ垂直に切り立った石壁の上部にV字形の石樋(黒色)が埋め込まれ、水が落ちる仕掛け。

色紙(しきし)は四角い石、短冊(たんざく)は長方形の石。赤と青は色紙(いろがみ)に通じる。

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