歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-12-05

踏査のシーズン


早朝から山形盆地を北上した。
遺跡を踏査する人にとっては雪が降る直前の今が、チャンス。

県教委の人たち、懸案だった大石田町駒籠遺跡の踏査をした。現場についたころに小雨があられに変わり強風が吹き付けた。
最上川と野尻川の合流点にあるこの遺跡は、関係者の努力で古代の水駅「野後駅」比定地となった。国指定史跡を目指して調査が進められており、この葉っぱの落ちた時期に測量を行っている。
野尻川沿いの堀跡の一部は現在埋まっているが、湿地性の草が生えており、樹木等の植生によっても遺構を復元することができる。

遺跡は奈良時代末〜平安時代前期の駅家の段階と、中世の楯跡の段階がある。現存する大規模な土塁や堀は後者の時期のものとみられる。巧みに自然地形を利用して築かれた楯で土塁の残りも良い。今後の確認調査が楽しみである。

帰路、山形市の双月沼田古墳に登った。山歩きをしていて古墳を発見した時の驚きがよみがえった。葉っぱが落ちた墳丘は見事だ。やはりこの時期の踏査はいい。もっと歩きたい・・・・

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