午後は車でメコン川を渡り、Chane村に行った。
2003年にはじめてきてから3度目、来るたびに製品の焼きがあまくなり、焼成後に器面に黒い塗料を塗って済ましている。職人たちのやむを得ない対応のように思え、コスト削減もここまできたのかと考えていた。
市場にはラオスの食卓には欠かせない搗き鉢クロックが売られているが、非常によく焼きしまったビエンチャンから来たものと焼きのあまいChane村産のものが並べておいてある。どちらがよく売れるか一目瞭然と思いきや、片や20,000kip、片や5,000kip。焼きがあまく、黒く塗ったChane村の製品が安くよく売れるそうだ。
この日、窯出しをしていたLさんに火前にあったクロックが良く焼き締まって還元色がでていたので、「いい焼きですね」って声かけたら、自嘲気味に「よく焼けると壊れないからダメだよ」「たくさん買ってもらうためには壊れやすくないと」。
この言葉は村の現状を端的に物語ると同時に、その製品がよく売れる現象は、生産技術というのが消費者側の認知と深くかかわっていることを思い起こさせてくれる。
Lさんの窯は、明日8時からお兄さんが窯詰めするが、その前だったら中に入って実測してもいいよと言うので、早朝からこちらのお宅にお邪魔することになった。