歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-02-10

番外編4−日出城


日出(ひじ)城(大分県速見郡日出町)

 別名暘谷(ようこく)城。慶長7年(1602)に木下延俊が入り、義兄−細川忠興が縄張りして築いたと伝えられる。仲間うちでも石垣の評判の高い城だったので是非見ておきたかった。大坂城で木下家は「○に木」の刻印を丁場境に連打する。
 

 現在、城内には小学校と中学校が入っている。小学校のグランドの隅、別府湾を臨む高台に天守台がある。隅角部は算木積みで角脇石がない。棒矩で上部4石ほどを小さく矩返しする。間詰め石は少々抜け落ちているものの、しっかり打ちこんだいい石垣だ。
 
 この朝、大分市内は−1℃で小雪がちらつき、日出に来ると−3℃。日出バイパスの路面には雪。夜明け前に着いたが、暗闇に小学校のまわりをうろつくのは不審者だ。しばらく駐車場で待ち、東の空が白み始めた6時30分ごろから城址公園の街灯の明かりをたよりに観察を始めた。中学校の職員室はもう電気が灯っている。犬を連れた散歩のおじさん、稲荷明神を掃除するおじさんに挨拶する。帰りがけに大手門側に出ると小走りに登校する小学生の大集団にのみ込まれた。みんな元気におはようございます!朝からいい気分だ。
 
 実はあとから予定表を見たら、日出城は翌日の見学コースに入っていた。この日は下見ということで。








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